
クエン酸とビタミンCってよく耳にするけど、違うものなの?
どっちもなんか酸っぱいイメージよね?
一緒のものじゃないの?

実はクエン酸とビタミンCは、全然違うものなんだ!
だけど、結構たくさんの人が勘違いしているみたいだね。
それぞれの特徴と違いを理解して、賢く疲労回復や美白の効果をゲットしよう!
「クエン酸」と「ビタミンC」は、疲労回復や美白が気になっている人には結構なじみのワードかと思います。
ともに酸っぱいイメージが強く、レモンや柑橘系に含まれている気がしませんか?
しかし、クエン酸とビタミンCは実は異なる物質!
今回はこの二つの物質の特徴と違い、そして、なぜそんな勘違いが起こるのかを考えてみました!
□肌の美白効果を得たいけど、クエン酸とビタミンCの違いがわからない人
□疲労感を少しでも緩和したいが、クエン酸とビタミンCのどちらを摂ればいいかわからない人
□今までクエン酸とビタミンCを同じ意味で使っていた人
クエン酸とビタミンCは違う!それぞれの特徴と効果


クエン酸とビタミンCって同じものだと思ってた!
でもそれぞれの違いってあるの?
クエン酸とビタミンCは異なる物質なので、それぞれに特徴があります。
まずは、それぞれの特徴と効果を調べていきましょう!
クエン酸とは?
クエン酸(クエンさん、枸櫞酸、英: citric acid)は、柑橘類などに含まれる有機化合物で、ヒドロキシ酸のひとつである。爽やかな酸味を持つことから食品添加物として多用される。
wikipedia
クエン酸とは酢や柑橘類に含まれる酸味成分で、食べた時に酸っぱさを感じるものです。
レモンやミカンなどの酸っぱさは、クエン酸からくるものだったのです。

酸っぱいのはクエン酸だったのか!
クエン酸は、酸性なのでカルシウムを溶かしたりアルカリ性の汚れを分解する働きもあります。
クエン酸回路では、私たちが食べた糖などを分解し、エネルギーを作り出します。
効果
□疲労回復
□エネルギーの生成
□マグネシウムやカルシウム、鉄の吸収を助ける
□食欲増進
□便秘や下痢を改善
□胃腸の働きを整える
疲労回復/エネルギーの生成
クエン酸回路では、摂取したタンパク質や炭水化物、脂肪などから、生活に必要なエネルギーを精製してくれますが、クエン酸が少ないと、エネルギー不足な状態になってしまいます。
また、クエン酸回路がしっかり働かないと、エネルギーを作らずに乳酸を作り出してしまい、疲れを感じやすくなると言われています。
基本的に、クエン酸は摂取したものから生成されると言われているので、体内で不足することはありませんが、夏バテや異常に疲れてしまった時などに、クエン酸を補うと、クエン酸回路が活発になり疲労回復効果が出やすいようです。
マグネシウムやカルシウム、鉄の吸収を助ける
クエン酸には、ミネラルを体内に吸収されやすくするキレート作用があります。
クエン酸によって包み込まれ、カルシウムなどが吸収されやすくなるため、不足しがちなミネラルを吸収しやすくしてくれます。
食欲増進
クエン酸は酸味が強く、胃液の分泌を増やし、胃腸の働きも促進されるため、食欲増進効果があります。
夏バテなどで食欲が落ち込んでいるときは、クエン酸の効果を試してみましょう。
便秘や下痢を改善/胃腸の働きを整える
クエン酸には腸の働きを阻害する悪玉菌の増殖を抑える作用があり、腸を刺激して便を排出する蠕動運動を促す働きがあります。
果物には食物繊維の多いものがあるので、便秘時には果物を摂取するといいでしょう。
ただし、クエン酸には1gあたり3kcalのカロリーがあるため、ダイエット中の方は覚えておきましょう。
ビタミンCとは?
ビタミンC (vitamin C, VC) は、水溶性ビタミンの1種。物質としては L-アスコルビン酸(単にアスコルビン酸とも)を指す。欠乏状態が続くと壊血病を発症する。ビタミンEの再利用やコラーゲンの合成に必要であるほか、発症した壊血病の治療にも使われる。特に野菜や果物に含まれ、サプリメントも利用されている。
wikipedia
ビタミンCは、ビタミンな仲間の中でも水溶性の部類に入り、酸味を持ちますが、クエン酸よりはかなり弱いです。

レモンなんかを食べた時にビタミンCだと思っていたあの酸っぱさは、クエン酸の方だったのね!
人はアスコルビン酸を体内で生成できないので、必要な量を食事によって外から摂取する必要があります。
野菜や果物に含まれていることが多いので、積極的に摂取するようにしましょう。
ただし、水溶性のビタミンのため、大量に摂取しても吸収が追い付かず尿に流れて行ってしまうと言われています。
摂取するときはこまめに摂るようにすると、効率よく吸収できます。
(過剰症などは起こらないとされてきましたが、近年、過剰摂取で活性酸素の産生を促し、細胞死などを引き起こす可能性も出てきました。サプリなどの用量は守って服用しましょう。)
ビタミンCの一日の摂取目安は、成人で100mgほどです。
妊婦や授乳婦はプラス50mgほどを意識しましょう。
効果
□抗酸化作用
□美白・美肌効果
□免疫力アップ
□壊血病の防止
抗酸化作用/美白・美肌効果
ビタミンCは活性酸素に電子を送り込み、自らが活性化することで酸化を防ぎます。
紫外線などからのダメージなどに効果的です。
また、ビタミンCにはメラニンの生成を防ぐ効果があると言われています。
シミやそばかすなどの肌トラブルにも効果が期待できる物質です。
ビタミンCは、コラーゲンを生み出すのに必要不可欠で、不足するとコラーゲンの生成がしっかりできず、体中の組織に影響が出てきます。
もちろん、肌のハリなどにもコラーゲンは重要です。
免疫力アップ
体内に侵入したウイルスや細菌と戦う白血球やリンパ球には、ビタミンCが多く含まれています。
そのため、ビタミンCを摂取することで、免疫機能が強化され、風邪などの病気、ストレスへの抵抗力が高まります。
壊血病の防止
重度のビタミンC不足は、壊血病と言われ、あざや歯茎や歯のトラブルが起こります。
これは、ビタミンCの不足によりコラーゲンの合成が少なくなって血管がもろくなってしまうためです。
そのほかの症状として、イライラしやすい、顔色が悪い、筋肉減少、呼吸困難などがあらわれます。
クエン酸とビタミンCが違うと思わず勘違いする理由


クエン酸とビタミンCって全然違うものだったんだ!
でもなんで同じものだって思ってたんだろ?

クエン酸とビタミンCには似たような効果がいくつかあるんだ。
おそらくそのせいで同じものと認識されることが多くなったんだろうね。
□柑橘類に多く含まれている
□酸味がある(クエン酸の酸味のほうがはるかに強い)
□水溶性
特にレモンに関して、[レモン=酸っぱい][レモン○○分のビタミンC][レモン味のクエン酸サプリ]などがごちゃ混ぜになってしまいクエン酸とビタミンCのイメージが同じになってしまったのではないかと思われます。
クエン酸とビタミンCを摂りやすい食べ物とレシピ

クエン酸を多く含む食べ物
レモン、かぼす、ライム、シークワーサー、梅干し、グレープフルーツ

全体的に口の中が酸っぱくなるイメージのものが多いね!
クエン酸を多く摂れるレシピ
レモンの蜂蜜漬け!無添加!はちみつレモン by mitokix

ビタミンCを多く含む食べ物
レモン、アセロラ、ゆず、キウイ、すだち、イチゴ、グレープフルーツ、柿、ブロッコリー、ほうれん草、赤ピーマン、ゴーヤ

酸っぱいものもあるけど、必ずしも酸っぱいわけではなさそうだね!

クエン酸は酸っぱい柑橘類が中心だったのに対して、ビタミンCは野菜などにも含まれているよ!
ビタミンCを多く摂れるレシピ

クエン酸やビタミンCを処方してもらうことはできる?

クエン酸として薬局などに置いてあるときはありますが、基本的には別の薬に添加するものであり、処方薬として出ることはありません。
ビタミンCに関しては、ビタミンC配合薬として処方薬があり、シミ予防などの皮膚科領域で処方されることが多いです。
必ず医師の診察を受けたうえで、医師に指示に従って処方してもらってください。

皮膚科にシミ取りに行ったら、ビタミンCの薬を出してもらったことがあります!

そうなんだ。
皮膚科では肌の状態を良くする目的で出ることがあるんだ。
クエン酸とビタミンCに違いはあるの?全く別物だって知ってた?それぞれの効果と豊富に含む食べ物-まとめ-
クエン酸には疲労回復効果があり、ビタミンCにも心的ストレスへの効果が期待できるため、少しお疲れのパパやママにはどちらもおすすめしたいですね。
ただし、どんなサプリメントにも言えますが、過剰に摂取することは身体にとって良いことはありません。
水溶性ということで、過剰症がないと言われているビタミンCであっても、その人にとって過剰な状態であれば、吐き気を感じたり、下痢の症状が出ることも。
用量などをしっかり守って服用しましょう。