最近、何をやっても気分が上がらなくて、家事や子供の世話に常に追われている気がするの。
仕事も集中できなくて、職場の人間関係もあんまりよくないし・・・。
私もです。
何をやってもダメダメで、私なんかに育児と仕事の両立なんて難しいんでしょうか?
子供は待ったなしで成長していくし、毎日ドタバタで休む暇もないんじゃないかな?
忙しい育児と責任の伴う仕事を両立させるのは、とても難しいことなんだ。
俺だってママのことを助けてあげたいけど、仕事でクタクタで・・・
時々、疲労でイライラしてしまうことだってあるし・・・。
パパもママと同じように育児と仕事の両立に悩んでいるんだね。
ストレスの中にずっと身を置くのはあまり良いことではないんだ!
子育て世代が心を傷つけてしまう前に、自分で気付けるセルフチェック方法や対策方法などをまとめてみたよ!
育児と仕事の両立は、まじめで責任感の強い日本人にはとても大変なことです。
精神的に追い詰められる前に、自分や周りが気付けるセルフチェック方法や、上手に息抜きできる方法などを調査しました。
育児と仕事の両立でメンタル崩壊!気になるうつ症状は?
世の中には上手に育児も仕事も両立している方がたくさんいます。
しかし、まじめで特に責任感の強いタイプの人だと、子育ても仕事もしっかりやらなければならないとプレッシャーに感じてしまい、自分の心も体も蝕んで、うつのような症状になってしまう方がいます。
子育ても仕事も完ぺきに、誰にも迷惑をかけずにこなす!なんてことができるのは、この世界に1人もいません!
子育てにおいてもサポートを上手く利用して、仕事に関しても上手に息抜きをしましょう。
パパママが、身体や心を壊してしまっては、子供たちは悲しみ、会社としても資本となる従業員を失うことになるので、全く良いことなどないのです。
□今まで好きだったことが楽しくなくなる
□前向きになれず悪いことばかり考える
□表情があまり動かなくなる
□仕事や家事でのミスが増える
□自分の外見にこだわらなくなる
□小さなことにイライラする
□頭痛や胸の締め付けが起こる
□睡眠中に途中覚醒したり、熟睡できない
□食欲不振
上記の症状に当てはまることが多いなら、メンタルにかなりの負担がかかっていて、うつの手前まで来ているかもしれません。
また、これらの症状は「育児ノイローゼ」の症状とも多くがオーバーラップします。
育児ノイローゼとは?
育児ノイローゼとは、育児ストレスなどで気持ちが不安定な状態になり、イライラ、無気力、自暴自棄などの症状が出ることを言います。
育児ストレスは、子供の世話や教育(家庭教育)・躾などを負担と感じていたり、あるいは子供の身体的ないし精神的な成長具合に対する不安ないし焦りなどの葛藤、あるいは公園デビューに絡んで母親グループのコミュニティに馴染めないなどの問題に精神的な苦痛を受けている状態である。
wikipedia
□子育ての相談をできる人が近くにいない
□まぁいいか!ができない、許せない
□子供をかわいいと思えない
□人に会いたくなくなる
完璧主義で、子供とのストレスのない距離の取り方がわからなくなってしまうと、ノイローゼの症状が出やすくなります。
私は全然完璧主義じゃないから・・・
周りのママに比べてもできないことが多いし・・・
そう言って、できてないことに「子供がかわいそう」とか「私なんか」なんて思ってない?
完璧主義は、完璧にできる人のことではないんだよ!
完璧主義だと、ストレスをためやすく、自己嫌悪に陥りやすいです。
なんにでも妥協ができないのがその欠点とも言えます。
「だいたい」の精神で、育児にも仕事にも取り組める図太さが、心を守ってくれるよ!
育児と仕事を両立するワーママ必見!ストレスチェック!
まずは、自分の置かれている状況や受けているストレスの度合いがどれくらいなのかを客観的に把握することが大事です。
厚生省から「仕事のストレス要因」「心身のストレス反応」及び「周囲のサポート」に関する内容のチェック表が出ています。
「職業性ストレス簡易調査票」で、一度職場や業務、自分自身の状態を把握しましょう。
□子供が煩わしい
□ちょっとしたことでカッとなり、子供に手が出る
□子供のことで我慢ばかりしている
□他の子と比べて落ち込む
□自分が落ち着ける時間がない
□カッとなって大声で怒鳴る
□子供が何を考えているのかわからない
□子供のことで、相談できる人がいない
□自分は母親(父親)失格だ。
□自分は育児がしっかりできていないと思う
育児と仕事を両立できないのはうつではなく適応障害?
適応障害は、一見うつと症状が似ています。
ストレスが主な要因で、このストレス要因が取り除かれると、症状が軽減されていく傾向にあります。
ただし、このストレス要因は人によって自覚していないこともあるので、セルフチェックや周りの家族の意見などを聞いてみるとよいでしょう。
適応障害のご家族をお持ちの場合、周りのサポートも、とても大事です。
本人のことはなるべく否定せず、理解を示すように接してあげてください。
励ましや激励することはせず、話も無理やり聞く必要はありません。
できる限り特別なことはせず、いつもどおり過ごすように心掛けてください。
適応障害でも育児と仕事を両立できる?
適応障害の方が仕事をする場合、一番大切なのは「自分が何にストレスを感じるか」を明確にしておくことです。
通勤方法や時間、職場の環境や雰囲気、仕事内容など、どこにストレスを感じるかがわかれば、それを避けた仕事を探すことができます。
子育てに関しても、子育ての何にストレスを感じやすいかを明確にすることで、その事柄を人にサポートしてもらうことができます。
子供の声、一人の時間がない、家事が好きじゃない、料理が不得意など、ストレスを感じながら頑張るのでは無く、周りに助けを求め、ストレスの量を減らしていきましょう。
仕事も育児も、ストレスを減らしながら行えば、両立することも可能ではないでしょうか。
今までは、全部自分でやらなきゃって思ってたけど、一番ストレスに感じることを誰かに助けてもらうのはいい考えね!
そんな風に思ったことなかった!
心を不安定にしてしまう人は、頑張り屋さんが多いんだ。
なんでも自分でって思い込んでしまって、周りに助けを求められないから、我慢に我慢を重ねて追い込まれていく・・・。
もっといろんな人やものに頼っていいんだよ!
育児と仕事を両立できる!うつ対策!
これまでもセルフチェックなどから、もしかしたら、「うつ」かもしれないと思ったら、まず何をしたらいいでしょうか?
□しっかり睡眠時間を確保する
どんなに忙しくても、日付の変わる前には布団に入るように習慣づけましょう。まずは身体の疲れをしっかりとることが大事です。育児も家事も仕事も、睡眠時間を削るほどやらなければならないなら、確実にオーバーワークですので、見直しが必要です。
□「だいたい」の考え方で過ごす
何事も完ぺきにしようとすると、苦しくなります。子育てや仕事が自分の理想と違っても、「これくらいで今日はいっか!」と気持ちを切り替えてしまいましょう!子供と家族と笑っていられるならそれが一番です。
□抱え込まずに周りに話す
どんな些細なことでも、一人で考えているうちに大きなストレスにかわっていきます。家族や職場の人に話せるのが理想ですが、誰でも構わないので口に出してみましょう。人に話すことで自分の気持ちの整理にもなり、問題解決の糸口が見えてくるかもしれません。
□リフレッシュできる時間をつくる
子供が小さいほど、常に一緒に居なくてはならないので難しいですが、子供が寝ている少しの時間でできる読書や運動など、自分のために使う時間を作りましょう。子供を支援先などに預けて、一人で出掛けてみてもいいですね!
どれもすぐに始められそう!
少し自分を追い込みすぎていたかも!
人によっては、「そうは言っても、自分が我慢しないと何も解決しないし」と思う人もいますが、上記の一つでもいいので、心掛けてやってみると、少し心が軽くなるかもしれないですよ!
何事も、まずはやってみることです!
支援先一覧
最近少し気持ちに余裕がないなとか、子育ても仕事もうまくできていないなと悩まれている人は、まず家族としっかり話をしてみましょう。
もし、家族や身近な人に相談や話を聞いてもらうことが難しいようなら、様々な支援先がありますので、そちらに相談をすることをお勧めいたします。
児童相談所
原則18歳未満の子供に関する相談や通告を、子供本人・家族・学校の先生・地域の方々など、どなたからも受け付けています。
また、すべての子供が心身ともに健やかに育ち、その持てる力を最大限に発揮できるように家族等を援助し、ともに考え、問題を解決していく専門の相談機関ですので、子育て中の親や保護者からの相談にも乗ってくれます。
TEL: 189 (全国共通ダイヤル) 24時間対応 全国児童相談所一覧
子育て・女性健康支援センター
妊娠出産や、生まれた後の子育てまで、専門知識のある助産師さんが相談にのってくれます。
出産前後のママだけでなく、女性の方全般の支援をしています。
子育てホットライン ママさん110番
子供が健やかに成長できるよう、保健師・元保育園長などの専門の先生方が妊婦・乳幼児を対象にアドバイスを提供しています。
相談はパパママのほかおばあちゃんからもあるそうで、匿名での相談ができます。
TEL:03-3222-2120 日本保育協会
そのほか、厚生労働省のページから電話やSNSで相談できる情報がわかりますのでコチラを参考にしてみてください!
でも、人に相談するのってちょっと抵抗あるっていうか、恥ずかしいよね?
人に相談することは何も恥ずかしいことではありません!
あなたと子供、家族を守るためにも客観的に話を聞いてもらえる人に話すことはとてもいいことです!
匿名で相談にのってくれるところがたくさんありますので、家族間での話し合いで解決できない時や、家族に話すのが気が引ける時に利用してみましょう。
育児と仕事の両立は無理?うつになる前に知ってほしいこと-まとめ-
育児は子供の成長とともに変化し、常に新しい困難に直面していくものです。
仕事も同じように新しい困難に直面することはあります。
育児と仕事を両立させるということは、ダブルワークの状態と言ってもいいのではないでしょうか。
仕事の責任、育児で一人の人間を育てるという重大さに、責任感のある人ほど押しつぶされそうになってしまいます。
まずは、代われるところは人に代わってもらって、仕事や育児と離れる時間を作るようにしましょう。
一時的とはいえ、物理的に離れることで精神的に回復する時間ができ、冷静に自分の置かれた状況を整理するいい機会になるでしょう。
また、経済的・社会的に難しい場合などは、児童相談所や産婦人科、小児科なども間接的ではありますが、アドバイスを行える場合がありますので、利用してみるのをお勧めします。
仕事と育児の両立は、簡単なことではありません。
仕事ができる責任感の強い人ほど、仕事と育児の板挟みにあい、精神を病む状態になりかねないので、一人で抱え込まず、追い込まれる前に家族や支援機関としっかりと話し合いをしていきましょう。