3歳のイヤイヤ期がひどい…でも大丈夫、解決策あります！ポジティブに乗り越える5つのコツ

子育てをしている親なら誰もが直面するのが、子供の「3歳のイヤイヤ期」です。

突如やってくるこの時期は、親子関係に大きなストレスをもたらし、子供のイライラや拒絶反応に対して、どう対処すればいいのか悩むことも少なくありません。

まるで日々が戦いのように感じることもあるかもしれませんが、心配しないでください。

このイヤイヤ期を乗り越えるためには、ポジティブなアプローチが有効的！

ここでは、そんなハードな時期を乗り切るための5つのコツをご紹介します。

3歳のイヤイヤ期はひどくて大変？癇癪をおこす理由とは？

子育ての中で、多くの親が直面する課題の1つが、子供が3歳の時のイヤイヤ期です。

この時期に子供が癇癪を起こしたり、頑固になったりすることは、決して珍しいことではありません。

では、一体なぜ3歳児はこのような行動を取るのでしょうか？

理解することで親子のストレスを軽減し、より効果的に対処することができるようになります。

まずはイヤイヤ期とは何か？3歳でひどくなる理由を理解しましょう。

イヤイヤ期とは何か？

イヤイヤ期とは、幼児期において子供が自我を発達させる過程で起こり、自己主張が強くなったり、親や他の大人の指示に対して頑固に反抗したり、拒否したりする時期のことを指します。

通常は2歳から3歳ごろにかけて始まり、4歳ごろまで続くと言われています。

この期間には、子供は自分の意志・主張が強くなり、しばしば癇癪を起こしたり、意図的に反抗したりすることがあります。

その結果、言葉や行動に対して拒否反応を示したり、反抗的な態度を取ることがよく見られますが、イヤイヤ期は子供の成長過程の一部であり、適切な支援や理解を示すことで、子供の自己確立を助ける重要な時期であるとされています。

癇癪を起す年齢別の理由とは？

イヤイヤ期に起こす癇癪には、子供の発達段階や環境の変化などが関係してきます。

年齢別に癇癪の理由をまとめてみます。

2歳から始まるイヤイヤ期、3歳はなぜひどくなる？

3歳頃は子供の発達において自我の形成や独立心が強まる時期です。

子供は自分の意志を持ち、自己主張をすることが増えるため、親や大人の指示に従いにくくなり、イヤイヤ期がひどくなる傾向にあります。

言語能力も急速に発達するのが3歳の頃ですが、まだまだ十分とは言えないため、本人が思うほど自分の意見が周りに伝わりません。

そのギャップにイライラしてしまうこともあります。

そして、イライラした感情を抑制するにはまだ未熟であるため、感情の爆発が起こりやすく、癇癪もひどくなってしまいます。

好奇心などが増大する時期でもあるために、新しいことや環境に挑戦する機会も増えるでしょう。

しかし、新しいことや経験のないことをするときは大人であってもストレスがかかります。

3歳の頃の発育の過程や環境などによって、3歳ごろのイヤイヤ期はひどくなりがちだと言われています。

3歳児の心や体の発育状況をしっかり理解し、子供の葛藤を見守ったりサポートできる状態にしておきたいですね。

3歳児の発育。心も体も成長してできることが増える！

3歳ごろは子供の発達においてとても大切な時期で、自己主張や個性の発達が顕著になります。

自分の欲求や意見を表現しようと、自分の存在を主張してきます。

そして、この主張が強くなることで、イヤイヤ期をひどくさせていると考えられています。

では、3歳の時に発達する主な能力とイヤイヤ期の関係についてみていきましょう。

運動能力の発達

3歳児の運動能力は急速に発達し、自分の身体を思うように使うことができるようになります。

そのため、より多くのことを探求し体験、行動しようと試み、自分の意志と反する事柄に反抗的になってしまいます。

身体的な能力が向上すると、自分でできることが増えていくため、自身で何でもやりたがり、親や大人の指示に反抗することもあります。

しかしながら、身体の発達に遅れて言葉が発達していくため、言葉の理解や表現力が十分でなく、コミュニケーションの障害が生じてしまいます。

言語能力の発達

身体の発達に続いて、言語能力も発達します。

言葉を使って自分の意見や感情を表現しようとするため、コミュニケーションの手段としてイヤイヤを用いることもあります。

しかし、言葉の不足や理解力の未熟さから、効果的なコミュニケーションができず、イヤイヤ期を悪化させることも考えられます。

感受性・想像力の発達

感受性や想像力が急速に発達することで、周囲の出来事や環境に対して敏感に反応し、豊かな想像力を持って物事を捉えるようになります。

大人の指示やルールに対しても独自の解釈や反応を示すことがあり、自分の想像力や感受性に基づいて行動しようとすることがあります。

しかし、運動能力に同じく、言葉でしっかりと表現することが難しく、ストレスやフラストレーションが発生しやすくなります。

手先の発達

手先の器用さが発達し、細かな運動能力も発達してきます。

日常的に行う様々な遊び（積み木、絵を描く、細かいパズル）などを通じて、細かいことを行う機会が増えた結果とも言えます。

手先が器用になると自ら様々なことを行いたい欲求が出てきます。

自らが主体となって多くの行動を試みたいと思うようになるため、親や他の大人の指示に従わないことも顕著になってくるでしょう。

3歳のイヤイヤ期、ひどいときは家族で力を合わせる！

2歳から始まったイヤイヤ期も、3歳になってよりパワーアップされると、ママもパパもぐったりしてしまいますよね。

毎日同じ調子だと、親にもストレスが溜まってしまって、親子関係にも問題が生じてしまいます。

3歳のイヤイヤ期に悩んでいるママやパパは、子供との関わり方などを見直して、良好な親子関係を見直すチャンスだと思ってみましょう！

ひどい癇癪は子供との関わり方を見直すチャンス！

子供の癇癪が酷いときは、冷静になって一度子供との関わり合い方を見直していきましょう。

以下に、どんなことを見直していけばいいかを上げてみました。

• 子供とのコミュニケーションの頻度ややり方を見直す
  子供とのコミュニケーションが十分でない場合、子供は自分の気持ちや欲求を伝える手段が限定されてしまいます。
  親は子供の言葉や行動をよく観察し、子供が何を求めているのかを理解する努力をしましょう。
  コミュニケーションの改善により、子供は自分の感情をより適切に表現し、癇癪を起こす頻度が減る可能性があります。
• 家庭内の規則や決まりの見直し
  子供は予測可能な環境やルーティンを好みます。
  家庭内のルールやルーティンを整えることで、子供の気持ちが安定し、癇癪を起こす頻度が減り、ストレスも軽減できるでしょう。
• 肯定的な子育てを目指す
  子供が望ましくない行動をした場合でも、否定せず、望ましい行動を示したときには積極的に肯定することで子どもの心の安定につながります。
  親子関係においてポジティブなことを強化すると、子供は良い行動を維持しようとする傾向があります。

親が子供との関わり方を見直すことで、親と子供の関係が改善され、子供の癇癪を減らすことが期待できます。

また、子供はより安定した環境で成長することができるため、自己制御力やコミュニケーションスキルを向上させることができ、心身ともに健全な状態で成長していくことができるでしょう。

叱るだけがしつけじゃない！3歳児の癇癪に効果的な対処法

癇癪を起している子供に対して叱ることは、感情を抑圧している可能性があります。

子供自身の感情表現の方法として癇癪を起している場合、叱られることで自分を否定されたと感じ、自己評価の低下や自信の喪失にもつながるでしょう。

また、親としては叱っている・しつけていると思っていても、子供側からしたら親と子の対立ともとらえることができます。

自分を受け入れてくれない親に対して、反発しさらに癇癪が激しくなることも考えられるでしょう。

子供が癇癪を起した場合は慌てず、まずは次の事柄を試してみましょう。

• 興奮状態を少しでも落ちつかせる
  まずは癇癪を起し興奮状態の子供を落ち着かせることに注力しましょう。
  静かな場所に移動したり、親がゆっくりと話したりすることで、子供の感情を理解し安心させることができるでしょう。
• 子供の感情に共感する
  親の立場では理解しがたいことや共感しがたい事柄でも、まずは理解し共感するよう努めます。
  子供は共感してもらえたことで自分の感情を表現しやすくなり、「興奮状態でなくとも要求を聞いてもらえるかも？」と、落ち着きを取り戻せるかもしれません。
  「君の気持ちはわかるよ」と声をかけ、子供の安心感を高めていきましょう。
• 代替手段を用意する
  個人差がありますが、代替の方法によっては効果的なことがあります。
  子供が自身の要求を通そうと癇癪を起していても、大好きなおもちゃや絵本、お菓子などが目の前にチラつくことでそちらに意識が向かい、癇癪を起す感情を鎮めることができるかもしれません。
• イヤイヤを逆手に取る
  「お風呂入るの嫌！」「ご飯食べるの嫌！」「寝るの嫌！」とイヤイヤ期真っ盛りな時は、「お風呂入らないで！絶対入らないで！」とやってほしいことと反対のことを言ってみましょう。
  こんな子供だましな・・・と思われるかもしれませんが、意外とうまくいくことがあります。
• ポジティブなことに置き換える
  「お風呂入るの嫌！」と言われたときは、「どっちが先に服脱げるか競争！先にお風呂までたどり着いた方が勝ち！」というゲームをしてみたり、「ご飯食べるのが嫌！」と言われたときは、「さて、このスプーンの上のものを○○ちゃんのお口まで届けることができるか？」というゲームをして、わざと鼻やほっぺ、耳などに持って行くような素振りを見せると、「お口はココ！」とスプーンに食らいついてきてくれることも。
  毎日イヤイヤ言われると親も鬱々としてきますが、子育ては長期戦です。
  楽しんだもの勝ちですからね！

適切な遊びや体験を通じて、子供が自身を理解し自己制御できるようにサポートすることが重要です。

子供が安心できてなおかつ安全な環境を作り、子供の好奇心や行動力を見守っていくようにしましょう。

イヤイヤ期はポジティブに乗り切る！

子供のイヤイヤ期は、何に対しても反発され親の思うように生活が進みません。

毎日のように癇癪を起されたり、「こんなことも嫌なの？」ということまで反発されてしまうと、親であっても疲れてきてしまうのは当然のことです。

子育ては楽しんだもの勝ちと言われますが、イヤイヤ期こそ、親子でポジティブに乗り越えていけたら素敵だと思います。

イヤイヤ期を乗り切るポジティブな考え方とは？

ポジティブな考え方を持つことで、イヤイヤ期をより円滑に乗り越えることができます。

親は子供との関係を強化し、彼らが健康で幸福な成長を遂げるための基盤を築くよう考え方をポジティブにしていくことをお勧めします。

1. 子供の発達段階を理解する
   イヤイヤ期は子供の発達の一部であり、自己主張や独立心が芽生える時期です。
   この期間であることを親が受け入れ、「こういう時期だから」と、子供の成長の一部として理解することが重要です。
2. 子供の感情も親の感情も尊重する
   子供の感情を真剣に受け止め、尊重することは重要です。
   しかしながら、親も同じ人間です。
   我慢のし過ぎは良くありません。
   子供が反発する感情をぶつけてきたら、ママやパパが困っていることはしっかり伝え、また親として子供がどのような感情を抱いているのかを理解し、共感することで、お互いにいい関係が作れていくのではないでしょうか。
3. あまり悪く考えず、子供と楽しむ
   子供に反発されるとついつい「無理にでもやらせないと」といった感情が出てきてしまいがちですが、子供が如何に自ら親の思惑通りに動いてくれるかを試してみると、意外と楽しくなってきたりします。
   子供自身も親に無理やりやらされたのではなく、自分自身で行動したので自己欲求も満たされ親子ともにハッピーな状態にできます。
4. 柔軟性に物事をとらえる
   子供のイヤイヤ期は予測不能なものであり、親も柔軟で臨機応変に対応する必要があります。
   固定観念にとらわれず、状況に応じて柔軟に対処しなくてはならないことも増えるため、「こうでなくてはいけない！」といった考えを見直す必要があります。
   子育てをするうえで「命の危険性がない」こと以外は一度忘れても良いくらいとも思っています。
   余裕があれば「他人に迷惑をかけない」状況以外は、「まぁいっか！」と柔軟に対応するようにしましょう。
5. 自分自身をリラックスさせる
   イヤイヤ期は親にとってもストレスの多い時期です。
   自分自身をリラックスさせないと、ストレスが溜まり子供との関係に悪影響を与えることも考えられます。
   たまには家事を残したまま好きなことに没頭するなど、定期的にリフレッシュすることを意識してみましょう。
   ただし、家族の理解も必要ですので、話し合いをしながら家族みんながリラックスできることが理想ですね。
6. 成長の過程として見て、成長を見逃さない心持で
   イヤイヤ期は子供が成長する過程であり、子供が自己制御や社会的スキルを向上させる機会です。
   子供が成長する中で、この時期は一度しか来ません。
   反発する態度も「もう二度とこんな時期は来ないのか」と考えると、ポジティブにとらえられ、子供の成長を楽しむことができるでしょう。

イヤイヤ期をポジティブに乗り越える5つのコツ

イヤイヤ期を乗り切るためのポジティブな考え方を理解したら、次のようなポジティブな対応を試みてみましょう。

1. ポジティブなコミュニケーションを心がける
   子供がイヤイヤをするとき親はイライラしてしまうこともありますが、冷静さを保ちながらポジティブなコミュニケーションを心がけましょう。
   子供に対して穏やかな声で話しかけ、子供を落ち着かせながら共感して理解してくれるように励ましましょう。
2. 選択肢を与える
   子供は自分で選択する機会を与えられると、自己主張することが減ります。
   例えば、「靴を履くのは今か、5分後か、10分後か選んでね」と言うように、選択肢を与えてあげましょう。
   選択肢を与えることで、子供が自身の意見や要求を尊重されていると感じることができます。
3. 感情を受け入れる
   子供のイヤイヤは感情の爆発として表れることがあります。
   その際に、子供の感情を否定せずに受け入れることが大切です。
   子供に「君の気持ちは理解しているから大丈夫だよ」と伝えることで、子供の感情を受け止めることができます。
4. 気分転換を図る
   イヤイヤがひどいときは、場所を変えたり、新しい活動を提案したりして気分転換を図りましょう。
   家の中にいる時は少しでいいので散歩をしたり、ずっとテレビを見ていた時は絵本に変えてみたりすることは、とても有効です。
   外で遊んだり、絵を描いたりすることで子供の気持ちも落ち着くかもしれません。
5. 子供と一緒にやる
   親が一緒に何かをしてくれるのは、子供にとってとても嬉しいことであり、子供が自身の感情を表現しやすくなったり「理解してくれている」と安心感を持てるようにもなります。
   親子関係を深めるきっかけにもなるので、積極的に一緒にできることをやっていきましょう。

イヤイヤ期は親もイライラをしてしまう時期です。

睡眠時間が不足したりすると、頭が回りにくくなり子供の嫌々にも対応できなくなることがあります。

親自身のケアもイヤイヤ期を乗り越えるには大切ですね。

3歳のイヤイヤ期がひどい…でも大丈夫、解決策あります！ポジティブに乗り越える5つのコツ-まとめ-

3歳のイヤイヤ期は大変な時期かもしれませんが、焦らずポジティブに取り組むことで乗り越えることができます。

親子の関係を深めながら、子供の成長を楽しむことが大切ですね。

コミュニケーションを大切にし、共感と理解を示すことで、子供の自己肯定感を高めることができ、柔軟性を持って対応することで、子供が良い行動を続けるよう促すことができます。

最も重要なのは、愛情と忍耐、親自身のケアによってイヤイヤ期を乗り越えることです。

親と子供が手を取り合い、困難を乗り越えていくことで、より強い絆を築くきっかけとなるでしょう。