うぉ!
なんか・・・生理中にやばいの出た・・・。
もしかして、巨大な血の塊が出た?
出る時の感覚も嫌な感じだし、大きなレバーみたいなのが出ると、ビックリするよね。
生理中の経血が出る感覚は、女性にしかわからない嫌な感覚です。
立ち上がった時や、身体を動かした瞬間に経血が出ると、漏れたりしていないかビクビクしてしまいます。
それが時々ひどいときがあり、慌ててトイレに駆け込んでナプキンを交換しようとすると、巨大な血の塊が!
こんな感じで、レバーのような血の塊が出る経験をした女性は少なくないと思います。
巨大な血の塊が出ると、すごく嫌な感じがしますし、血の塊の大きさにびっくりして、「何かの病気なのでは?」と焦ってしまいませんか?
しかし、血の塊が出たことをなかなか相談する先もないので、いったいこれはそのままでいいものなのか・・・と迷ってしまいますよね。
今回は、誰かに相談できず、モヤモヤを抱えていた生理中の「巨大な血の塊」について調べてみました!
生理中に血の塊のプルプルが出た!
毎回じゃないんだけど、結構大きめの血の塊が出ていることがあるのよね。
あれはいったい何なのかしら?
もしかして何かの病気とかじゃ・・・!
大量の経血が出たような感覚とともに、大きな血の塊が出ることがあります。
普通の経血ではない血の塊が出ると、「何かの病気では?」と不安になってしまいますね。
まずは、あの巨大な血の塊の正体は何なのか、調べていきます。
生理中に出る血の塊の正体は?
生理中に血の塊が出るのは、「過多月経」によるものです。
通常の月経は、子宮内膜が剥がれ落ちる時に酵素の働きで液体状にされます。
しかし、「過多月経」状態だと、酵素の働きが間に合わず、剥がれ落ちた子宮内膜がそのままの状態で出てきてしまいます。
それが巨大な血の塊の正体です。
あのレバーみたいな血の塊は、子宮内膜だったの!
プルプルのレバー状のものが出る原因は何?
「過多月経」の方は、経血の量が多く剥がれ落ちた子宮内膜に酵素の力を十分に使うことができず、剥がれ落ちたままの内膜が出てきてしまいます。
つまり、肥厚したりして何らかの理由で多くなった子宮内膜に対し、通常の経血のような液体状にするために働く酵素が、間に合わない状態になっているということです。
毎度大きな塊が出るわけではないですが、経血量が多くなり、血を大量に失うことで貧血気味になることもあります。
塊状の月経が出るのは、子宮内膜の量が多くなっていることが主な原因といえるでしょう。
通常の経血は、子宮内膜を液体状にして排出されていたのね。
その工程が間に合わないと、塊状のまま出てくると・・・。
生理中の血の塊による病気の可能性は?
「過多月経」になる理由には、治療の必要な病気の可能性もあります。
自身の身体の状態などを意識して気にしておく方がいいでしょう。
【婦人系の病気】
子宮筋腫 子宮腺筋症 子宮内膜増殖症 子宮内膜ポリープ 子宮内感染 など
【女性ホルモン異常】
ホルモンバランスの乱れにより排卵が起こらず、内膜を正常な状態に保つ黄体ホルモンが働かない状態に。そのために子宮内膜が異常に厚くなってしまう。
主に、思春期や更年期に多い。
何度か大きな塊が出るようならば、一度、婦人科を受診して自身の健康状態を確認することをお勧めします。
病気の確認ができて、何も異常がなかった場合は、ホルモンバランスの乱れの可能性が高いので、普段の生活にホルモンバランスを壊すようなストレスや生活の乱れがないかを、振り返ってみましょう。
思春期もホルモンバランスが崩れやすかったし、年齢を重ねてからもホルモンバランスを崩している可能性があるわね・・・。
夜更かしや過剰なストレスを受けていないか、普段の生活を見直す必要がありそう・・・。
生理中の血の塊に関連する病気とリスク
今まで何度か大きな塊が出たことがあったけど、そんなに気にしていなかった!
病気の可能性もあるんだ!
もともと経血の量が多い方だと、あまり気にしないかもしれませんが、大きな血の塊が出ることは何かの体の異常を示していると考えられます。
少しでも気になることがあれば、医療機関に受診しましょう。
過多月経や子宮内膜異常の影響
経血量がかなり多く、また、レバー状の大きな血の塊が、経血に混ざることがある場合、月経過多と診断されることが多いようです。
経血量が多いため、貧血になりやすく、早めに婦人科を受診することをお勧めします。
また、子宮内膜の異常な増殖がある場合、「子宮内膜異型増殖症」と言われ、子宮体癌の前段階とも考えられます。
特に肥満気味である場合、卵胞ホルモン(子宮内膜を増殖させるホルモン)の過剰分泌が起こりやすく、発症のリスクが高まると言われています。
女性ホルモンバランスの乱れや更年期との関連性
女性ホルモンには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンがあります。
卵胞ホルモンは、毎月の月経後に卵巣内の卵胞(卵子が入っている)から分泌され、子宮内膜を増殖。
内膜を厚くしていきます。
その後、月経のはじまりから数えて、14日後に排卵が起こり、卵胞は黄体という組織に変化して黄体ホルモンの分泌をはじめます。
この黄体ホルモンが子宮内膜の増殖を抑えて、子宮内を妊娠に適した状態にしていきます。
この正常な女性ホルモンのバランスが崩れると、子宮内膜の増殖や制御のコントロールできなくなり、内膜症や月経過多といった症状を起こしやすくなってしまいます。
また、更年期時期には、女性ホルモンが急激に減少し、排卵リズムが崩れ、出血量などに変化がみられるようになります。
ホルモンの調節がうまくできず、停滞してしまった子宮内膜が一気に剥がれ落ちることで巨大な血の塊となるとも考えられています。
平均閉経年齢の50歳前後5年の約10年間が、更年期と呼ばれることが多いので、そのあたりの年齢の方は、更年期による月経過多の可能性にも気を付けておきましょう。
ふむふむ。
女性ホルモンのバランスが崩れると、子宮内膜を作ったり剝がしたりする過程が乱れてしまうのか!
生活習慣やストレスが及ぼす影響
月経過多は、女性ホルモンの乱れによって引き起こされます。
そのため、睡眠不足が続いたり、過度なストレスにさらされる状態であると、ホルモンの分泌が乱れがちになり、経血量が多くなったり、巨大な血の塊が出たりすることがあります。
2.3回であれば一時的なホルモンバランスの乱れであり、心配ありませんが、症状が長引く場合は、他の病気の可能性もあるため、しっかりと診察を受けることをお勧めいたします。
女性ホルモンは、単に思春期や更年期といった年齢によって乱れるだけじゃないのね!
普段の生活習慣なども、整える必要がありそう!
生理中に血の塊が出る身体影響
病気だけじゃなく、ストレスとかも月経過多の原因になるのね!
他にも気を付けたほうが良い生活習慣はあるのかな?
何度もお伝えしたように、月経過多になる要因は、ホルモンバランスの乱れです。
普段の生活の中で、ホルモンのバランスを崩すようなことがないか、今一度チェックすることが大切です。
冷えや血行不良による影響と対策
冷え性や血行不良、ほてりやむくみなど、身体のバランスを崩しやすい体質の方は要注意です。
身体が不調な状態にあることは、ストレスを受け続けているようなもの。
女性ホルモンの乱れに繋がりやすいと言えます。
四肢の冷えやすい人は知らず知らずに体の芯から冷えるような状況に置かれています。
夏場であっても体の芯を冷やすような飲食は極力避け、体を温めることに注意した生活にシフトしましょう。
一年を通じて、気温を問わずに、温かいスープや白湯などを意識して摂るようにできるといいですね。
夏は暑くて冷たいものばかり摂ってしまうし、エアコンもガンガンにかけてしまっていた・・・。
そういうのも身体にとってはストレスだったのね!
月経周期や出血量の異常に注意
更年期などになると、月経周期にも乱れが生じ始めます。
前述した2つのホルモンの乱れにより、月経周期が短くなったり長くなるということが起こります。
また、出血量が多くなって巨大な血の塊が出ることを話してきましたが、逆にホルモンバランスの乱れによって出血量が少なくなることもあります。
そのため、今までの月経周期の乱れや、出血量の増減が目立つようになってきた場合は、更年期症状が出ている可能性を意識し、貧血やほてり、感情の乱れなどにも注意できるように準備しておきましょう。
更年期って自分じゃあまり気付かないものよね。
月経の異常に気付いたら、更年期の可能性も考えたほうが良さそうね。
血の塊が出た時の体調管理や適切なケア
月経時に血の塊が出た場合は、貧血状態になりやすくなります。
通常の月経時も血の排出が起こりますので、貧血気味にはなりますが、血の塊が出るということは、「月経過多」であると考えられるので、より貧血症状に注意する必要があります。
そのため、ふらつきなどに注意し、鉄分の多い食べ物を意識的に摂るようにしましょう。
また、出血量が多くなる傾向にあるため、ナプキンの予備を多めに準備することも必要です。
出血量が多いときは、身体の血の巡りも少なくなり、体温が下がったり冷えの症状が出ることもあります。
体を冷やさないように注意し、身体を冷やす飲食を避け、温かいものを取り入れるようにしていきましょう。
血の塊が出ただけでは病気とは言えないけど、経血量が多くなることで体調は崩しやすくなりそう・・・。
気を付けないと!
生理中の血の塊が異常な場合の対応
血の塊がでるだけでは異常とは言えない・・・。
だけど、もしかしたら治療が必要な病気が隠れていることもあるのか・・・。
子宮内膜症や子宮筋腫の可能性
子宮内膜症は、本来子宮の内側を覆う子宮内膜組織が、それ以外の場所にできてしまう病気です。
子宮内膜は、女性ホルモンの影響で増殖していきますが、本来の場所以外にできてしまった内膜は、月経時にはがれることができず、その場所に血液が溜まっていってしまいます。
さらには、子宮内膜から出される月経時の痛みの原因物質も、その場所から分泌されるため、月経痛が酷くなる傾向に。
子宮筋腫は、子宮の壁の中にできる腫瘍のこと。
この腫瘍が大きくなると、子宮内膜の表面積が広くなるため、結果的に月経量が多くなったり、レバー状の血の塊が出たりすることがあります。
ホルモンバランスだけの問題じゃないこともあるんだ!
婦人科での専門医による診断が必要?
子宮内膜症は、病状が進行すると痛みが激しくなったり、卵管の癒着などが起こり、不妊の原因になることもあります。
進行が早くなったり、症状が強くなる前に治療を開始することをお勧めします。
子宮筋腫は、基本的には良性の腫瘍のため、小さなときは経過観察となることが多いです。
しかし定期的な状態把握は必要ですので、婦人科の診察を受けられることをお勧めします。
何はともあれ、自分の身体のことはしっかり知っておくことが大切ね!
生理中の気になる!これは注意して!
生理と思ったら、2.3日で終わったこともあったのよ。
これも何か関係があるのかな?
妊娠の可能性?生理と思ったら実は違う!
着床出血という言葉を知っていますか?
妊娠の超初期に起こる出血のことを言います。
これは、受精卵が着床するときに子宮内膜の血管を傷つけてしまうことで起こると言われています。
しかし、この着床出血は妊娠するすべての人に起こるものではなく、経験する妊婦は、4人に1人もいないとも言われているので、ごくまれに起こることと認識してください。
また、この着床出血は、通常の生理に比べて量が少ないことが多く期間も1.2日ほどであることも特徴です。
そして、今回問題視されている血の塊も、この着床出血では見られません。
不正出血との区別方法
月経時以外にも、筋膜表面の子宮内膜から出血することがあります。
これを不正出血というのですが、そのほか、子宮内膜のただれによって分泌液が混ざった水様のおりものが増えることもあり、このような症状が続く場合は、癌などを含めた婦人科の病気の可能性もあります。
早めに婦人科を受診することをお勧めします。
生理中に出る血の塊ってやばい!?プルプルのレバー状のものが出る原因は何?病気の可能性は?-まとめ-
生理中に出る血の塊が何なのか、今まで知らずに過ごしてきた方も多いと思います。
しかし、血の塊が大きくなったり、月経量が増えてきたとき、自分の身体の中で何が起こっているのかをしっかり把握しておくことも必要です。
繰り返し大きな血の塊が出るようなら、迷わず婦人科の診察を受けましょう。
また、異常がなかった場合も、女性ホルモンの乱れなどによる身体の不調が出ることもあります。
無理をせずにゆっくりと過ごすことも心がけるといいでしょう。