性格を決める!褒めて伸ばす言葉一覧!親の関わりが子供の性格に及ぼす影響とは?

子育て
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子育てママ
子育てママ

うちの兄弟は、お兄ちゃんと弟で全然性格が違うのよね。

同じように育てたつもりなんだけど・・・。

性格って生まれた時から決まっているものなの?

どんぐりす
どんぐりす

確かに性格って不思議だよね。

同じ家庭で同じように育ってきても、個人個人で全然違う性格や考え方を持っているからね。

今回は、性格の成り立ちや誉め言葉でどんな性格になっていくかをまとめてみたよ!

子供の成長において、親の関わり方や褒め言葉が大きな影響を与えることをご存知でしょうか?

性格は生まれつきの気質だけでなく、環境や育て方によっても大きく変わります。

今回は、子供の性格形成に役立つ褒め言葉の一覧と、その使い方。親の子供との関わり方などについて詳しく解説します。

この記事をおすすめの人は?
  • 子育て中の親
    特に小さな子供を育てている親や、思春期の子供を持つ親にとって、子供の性格形成や適切な褒め方についての知識は気になるところではないでしょうか。
  • 保育士や教育者
    子供と日常的に接する職業の方々にとって、褒め言葉の使い方や性格形成に関する情報は、子供たちの成長を支援するための重要な知識となります。
  • 祖父母や親戚
    子供と関わる機会が多い祖父母や親戚も、子供の性格形成に寄与する適切な褒め方を知ることで、より良い関係を築くことができるでしょう。
  • 心理学や教育学を学ぶ学生
    子供の発達や教育に関する学問を学んでいる学生にとって、実践的な褒め言葉の使い方や親の影響についての具体例は、学習内容をより深掘りすることができます。
  • 家庭教師や塾講師
    個別指導や集団指導を行う教育者も、子供のやる気を引き出し、学習意欲を高めるために、効果的な褒め言葉の使い方を学ぶことができます。
  • 将来の親
    まだ子供がいないが将来の子育てに備えたいと考えている人々も、事前に子供の性格形成に関する知識を持つことで、より良い親子関係を築く準備ができます。

母親の子供へのイメージが性格形成に影響する

子供の性格は生まれつき?

子供の性格は、生まれつきの要因と育ち方、環境の影響を受けながら形成されていきます。遺伝的要因と環境的要因のバランスが、子供の性格を形成していくということです。

具体的には以下のような要因が折り重なり、個人個人の性格を作り上げていきます。

生まれつきの気質

子供の性格の一部は、遺伝子によって決まります。親から受け継いだ遺伝子が、気質や行動パターンを決めていくということです。

例えば、親が持つ特性(例えば社交的、内向的など)が、子供にもそのまま性格として現れ、気づけば親と同じような性格を形成していることもあります。

生まれつき持っている気質や特性(例えば、敏感、活発、穏やかなど)は、性格形成の基盤となり、これらの特性は、生後数か月から数年の間は子供の行動や反応に影響を与えます。

環境的要因

養育の場である家庭環境は子供の性格形成に大きな影響を与えます。

親の育て方、家庭の雰囲気、親子関係は、子供の自己評価や社会的スキルに大きく関わり、それらの経験が子供のベースとなるため、性格や行動もその経験に基づいて形成されていきます。

例えば、親が温かく、支援的である場合、子供は安心感を持ち、自信を持って行動するようになります。

親の関わり方(褒める、叱る、支えるなど)は、子供の自己概念や性格に直接影響するため、ポジティブなフィードバックや適切な褒め言葉は、子供の自己肯定感を高め、ポジティブな性格形成を促進するでしょう。

また、兄弟姉妹や親戚との関係も、性格形成に影響を与えます。兄弟姉妹間の競争や協力、親戚との交流は、社会的スキルや感情管理能力を発達させる助けとなります。

社会的要因

子供が成長するにつれて、友人関係も性格形成に重要な役割を果たしてきます。友人との遊びや学びの中で、子供は社会的スキルを磨き、自己認識を深めながら、人と違う自分というものを作り上げていきます。

また、学校や保育園などの教育環境も、子供の性格形成に影響を与え、教師の関わり方やクラスメートとの関係が、子供の自己評価や行動パターンに影響を与えると言われています。

親の子供への接し方の違いで子供の性格が変わる

親の接し方の違いは、子供の性格形成に様々な影響を与えます。

親の養育態度を「受容的」「否定的」「支配的」「肯定的」に分け、それぞれどのような性格を形成しやすいかをまとめます。

  • 受容的な親
    親が子供の意見や感情を尊重し、受け入れることで、子供は、自信と自己肯定感を持ちやすくなります。
    また、自分を受け入れてくれる存在があると理解することで、情緒は安定し、他人に対しても思いやりを持つ余裕が生まれ、様々なことにチャレンジすることができるため、好奇心も育っていきます。
  • 否定的な親
    親が子供の意見や感情を否定し、批判的に扱うと、子供は自己肯定感が低くなり、不安や自己嫌悪を感じやすくなります。
    愛されているという自信がなくなるため、あえて注目を集めるための問題行動を起こすことも。
  • 支配的な親
    親が子供の時間や行動など、あらゆることをコントロールしようとすると、子供は自分を表現する場を失い、消極的で自立心が育ちにくく、依存的な性格になることがあります。
  • 肯定的な親
    子供の気持ちを尊重し、自分で考えられるように、子供の行動や努力を積極的に褒めることで、子供は自信を持ち、自己肯定感が高まります。
    自ら自分の行動について考えるようになるため、独立心が芽生え、自立することができます。

親のイメージで子供の性格は決まる?

実は妊娠時からの母親の子供へのイメージは、出産後もしばらく継続すると言われています。

妊娠時の母親のイメージ(「この子は良く蹴るから元気な子」「胎動があまりないから大人しい子」など)は、生まれてからの赤ちゃんの時期、そして幼児期になっても続き、子供自身の欲求が強くなるころまで続きます。

そのため、子供の欲求と母親のイメージに食い違いが出始め、それを反抗ととらえられることが多く、親子間での衝突などが起こると考えられています。

なぜ兄弟姉妹で性格が変わるのか?

同じ親から生まれ、同じ親に育てられ、同じ環境で育っても、兄弟姉妹で性格が全く変わります。

気質と育った環境によって性格が形成されますが、保育園や幼稚園に通う前から正確に違いがみえるのは、おそらく気質によるものだと考えられます。

また、第一子と第二子以降で、親の子育てに対する考え方や手の抜き方、子供との接し方が変わってくるため、親は無意識であっても養育環境は異なっていると考えられます。

そのため、兄弟姉妹間で性格に違いがみられるのではないかと考えられています。

褒め言葉の効果と人柄を褒める言葉

子育てママ
子育てママ

あんまり子供を否定したくないのだけど、褒められるところがなくて・・・。

褒めるのって大変なのよね。

褒め言葉の効果

子供の性格形成において、ポジティブな褒め言葉は重要な役割を果たします。

褒めることで、子供は自信を持ち、ポジティブな性格を育み、逆に、否定的な言葉や無視は、子供の自己評価を下げ、ネガティブな性格形成を促します。

無視や否定を繰り返すことは、子供は何を言ってもやっても親には期待できないと学習してしまいます。これを「学習性無力感」といい、積極性が失われ、自分自身も否定的にとらえるようになってしまいます。

アメリカの精神科医のエムディは、親に褒められた気持ちは「誇り」となり、叱られたときの気持ちは「恥」や「罪悪感」となると述べています。

どちらも子供の成長のためには欠かせないものですが、行き過ぎたしつけは子供の自尊心をも低下させてしまう恐れがあり、自尊心が低下すると、感情の起伏が激しくなり、キレやすくなることも考えられるため注意が必要です。

誉め言葉を上手に使うことで、子供の自尊心を高め、積極的に挑戦できる心を作っていってあげライものです。

人柄を褒める言葉

それでは、日常的にどんな言葉で子供を褒めていけばいいのでしょうか?具体的な褒め言葉を知っておくと、日常生活で活用しやすくなりますよ!

以下の言葉は、子供の人柄を褒める時に使いやすい言葉の一例です。

  • 信頼できる
    「あなたは本当に信頼できるね」「君を信頼してこれを頼んでいいかな?」
    「信頼」という言葉で、子供に責任感を持たせ、他者との信頼関係を築く力が育っていきます。
    ただし、「信頼していたのに・・・」などと否定するときに使用してはいけません。
    必要以上に子供の自信を奪ってしまう可能性があります。
  • 優しい
    「あなたはとても優しいね」「優しく使うことができたね」
    「優しい」という言葉は、人にのみではなく物や事柄に対しても使うことができます。
    他者に対する思いやりや、物を大切にすること、様々な行動を丁寧に行う感覚を育むことができます。
  • 頑張り屋
    「いつも頑張っているね」「頑張ったかいがあったね」
    何か成功した時に成功した事柄を褒めるだけでなく、努力を褒めることで努力の重要性を認識させ、持続的な努力を促します
    成果のみを褒めると、「結果が出なかったら嫌だからやらない」となってしまうため、頑張っている姿を褒めるようにしましょう。

子供の自己概念の形成時に、親や友人などの親しい人間から言われたことをそのまま自分として認識することがあります。

「優しい子ね」→自分は優しい子なんだ!

「忘れやすい子ね」→忘れやすい子なんだ・・・。

というように、人から言われたイメージがそのまま自分であると認識します。

誉め言葉を使う時は、そのまま子供の性格になってしまうかもしれないと意識しながら使うようにしましょう。

年齢別に子供が一番嬉しい褒め言葉

子育てママ
子育てママ

じゃあ、子供にはいつでも誉め言葉を浴びせることが大事ってことね!

どんぐりす
どんぐりす

むやみに褒めればいいってことじゃないんだ。

年齢別でも理解できないこともあるから、年齢にあった褒め方をする必要があるよ。

幼児期 (0-3歳)

幼児期には、シンプルで直接的な褒め言葉が効果的です。

この時期は、親の声や表情から多くを学ぶため、誉め言葉を言いながら表情やジェスチャーに注意して伝えることが大切でしょう。

  • 「いい子だね」
    余裕があれば、「~できて良い子だね」と理由もつけてあげると理解できる子には有効でしょう。
  • 「よくできたね」
    努力を誉めてあげたいところですが、まだ理解できないので頑張ってできたことを褒めてあげましょう。
  • 「上手でした」
    上手にできたことを素直に褒め貰えることはとても誇らしく思います。
    子供ももっと褒めえ貰おうと頑張るようになるでしょう。

学童期 (4-12歳)

学童期の子供には、具体的な行動を褒めることが重要です。

自分の行動や成果について具体的に褒められることで、自己評価が高まります。自分はある分野に対して得意であるという意識がつき、それらをもっと極められるように努力するようになるでしょう。

  • 「今日の絵はとてもきれいに描けたね」
    絵が綺麗に描けたことを親が嬉しそうに褒めることで、もっと親を喜ばせようと努力するようになります。ここでは他の絵と比べないようにしましょう。
    もし、何かと比べるなら、過去に子供自身が描いた絵と比べ、以前よりも上手になっていることを褒めてあげましょう。
  • 「友達に優しくできて偉いね」
    優しく「何に」「どうした」のかを具体的に褒めてあげます。
    優しくすることの定義がしっかり定まっていないので、具体的に何をしたことが喜ばれたのかを示すことが有効でしょう。
  • 「文字を丁寧に書くことができたね」
    文字を書けることが褒められると、どんどん早くやりたくなりますが、丁寧にやることがもっと褒められることであると気づかせることも必要です。
    以前の字面と比べて、綺麗になっていることを見せてあげるとやる気に繋がります。

思春期 (13-18歳)

思春期の子供には、自立を尊重する褒め言葉が効果的です。

他人の意見を押し付けられることに強い反発を感じる時期なので、自分の意見や行動が尊重されていることを感じさせ、自己肯定感を高めます。

  • 「自分で考えて行動して偉いね」
    もしも、親の考えとは異なる行動をとったとしても、子供なりの考えがあっての行動だと理解し、このように褒めてあげましょう。
    そのうえで、こうしたらもっと良くなったのではないかなど、意見交換をできると理想的です。
  • 「あなたの意見はとても大切だよ」
    子供の意見を無碍にしていないことをしっかり伝えましょう。
    子供でも一人の人間として立派な意見であることを褒めてあげることが大切です。
  • 「その考えは思いつかなかった!良いね!」
    大人では考えつかないような意見が出る場合があります。
    まだ子供であるがゆえに、現実的でない場合もありますが、否定せずまずは褒めて受け入れることを忘れないようにしましょう。

褒め言葉ランキングと文例

子育てママ
子育てママ

「すごいね」って言いすぎても良くないって聞いたことがあるけど、どんなふうに褒めたらいいのかな?

子供の気持ちが前向きになる褒め言葉一覧

効果的な褒め言葉をリストアップしました。

日常生活でこれらの言葉を積極的に使うことで、子供の自己肯定感や自信を育むことができます。

また、具体的な使い方もまとめましたので、参考にしてもらえると嬉しいです。

  1. 「すごいね」
    幼いころは大丈夫ですが、成長するにつれて何でも「すごいね」では誉め言葉の効果がなくなってしまいます。
    「すごいね!しっかり食べられたね!」「すごいね!大きな声でお話しできたね!」など、必ず理由も一緒につけて褒めてあげましょう。
  2. 「頑張ったね」
    頑張ったことを褒めてもらえると、次も頑張ろうという気持ちが湧いてきます
    子供の行動をしっかり見守り、頑張った場面を見逃さないようにして褒めてあげましょう!
  3. 「えらいね」
    子供自身が、これは褒められる行いだと思ってやる場合と、まだ判断が難しく、咄嗟に出た行動が良い行動だった場合があります。
    「偉いね!順番を守れたね」と声をかけてあげることで、自分のした行動がよい行いだと認識でき、次回以降に再現することができるようになります。
  4. 「助かるよ」
    幼い子供は自己中心性の中に生きており、人のことまで考えが及ばないことが多いですが、「片付けを手伝ってくれて助かるよ!」と声をかけられると、人を助ける心地よさを感じ、自分の外へ目線を向けるきっかけになります。
  5. 「ありがとう」
    他人から感謝されることは、大人であっても嬉しいことです。
    「ママのお話聞いてくれてありがとう」「こぼさずご飯食べてくれてありがとう」「トイレを教えてくれてありがとう」など、子供の行動すべてに「ありがとう」を付けても良いですね。
  6. 「素晴らしい」
    なかなか素晴らしいと言われることが少ない子にとって、「すごい」よりも大きなインパクトのある言葉になります。
    「こんなに高く積み木を積むなんて素晴らしいね!」「ご飯を残さず食べて素晴らしいです!」のように使ってあげましょう。
  7. 「よく考えたね」
    子供の何気ない行動に使ってあげましょう。
    「葉っぱを紫で塗るなんてよく考えたね!綺麗だね。」「そんな替え歌よく考えたね、面白いね!」など、常識とは少し離れた内容も、認めてあげることで意外な方向に花開くこともあるかもしれません。
  8. 「素敵だね」
    女の子でも男の子でも、素敵だねと褒められて嫌な気はしません。
    もともとの服装などを褒めても良いですが、少し工夫した髪型だったり、工夫するのに少し頭をひねったであろう作品だったりを褒める時に使うとより良いでしょう。
    「この作品本当に素敵だね!」「今日は胸に折り紙のバッチがついていて素敵だね」などと使ってあげましょう。
  9. 「やる気があるね」
    何かに没頭しているときなどに、褒めてあげると今自分はやる気がある状態なのだと子供自身が認識することができます。
    ただし、小学校高学年から中学生くらいの頃は、やる気があって一生懸命な自分をかっこ悪いと考えてしまうことがあるため、「やる気があるね」と声をかけると逆にやる気をなくしてしまうことがあるので注意しましょう。
  10. 「一生懸命だったね」
    何かに一生懸命取り組んだことや、勝負に負けてしまっても一生懸命やったことを褒めてあげましょう。
    こちらも高学年から中学生の頃は、あまり言われたくない子もいるので注意するのと、「一生懸命できたことはとても誇らしいこと」と伝えることも忘れないようにしましょう。
子育てママ
子育てママ

子供の心は繊細だから、誉め言葉でも違う意味で伝わってしまうこともあるのね。

ただ褒めればいいってものでもないから大人も考えないといけないね。

性格を決める!褒めて伸ばす言葉一覧!親の関わりが子供の性格に及ぼす影響とは?-まとめ-

子供の性格形成には、親の関わり方や褒め言葉が大きな影響を与えます。適切な褒め言葉を使い、ポジティブな環境を提供することで、子供の健全な成長をサポートすることができるでしょう。

性格は遺伝と環境の両方から影響を受けますが、親のポジティブな関わりが子供の未来に大きな違いをもたらすのは間違いがありません。

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