「子育て、いつが一番大変なんだろう?」
「今が一番かわいい時期ね、と言われるけれど、正直それどころじゃない…」
子育て中は、ふとそんなことを思う瞬間があります。
今回は、ネット上の調査や研究をもとに、子育てがいつ大変なのか、そしていつ一番かわいいと言われるのかを整理しました。
最後に、私が大切にしている「そだて力」についてもお話しします。
子育てが大変なのは何歳のとき?
年齢別に見てみよう
先にお伝えすると、「何歳が一番大変」と決められる統計は見つかりませんでした。
大変さの中身が年齢ごとにまったく違うからと推測されます。
なので、調査結果と一般的に言われる傾向をもとに、年齢別に整理していきましょう。
0〜2歳|体力と睡眠との戦い
新生児期から2歳ごろまでは、24時間体制のお世話が続きます。
子育て中の男女500人を対象にした調査では、夜間の授乳や、昼間の後追い・ぐずりで苦労している方が多く、自分の時間が持てずに感情的になってしまう人もいるようです。
この時期は、睡眠不足、授乳やミルク、夜泣き、体調の急変、そして前述した「自分の時間がまったくない」ことが主な大変さです。
身体的な負担が最も大きい時期といえます。
3〜6歳|イヤイヤ期と「なんで?」の嵐
幼児期は、自我が芽生えてくる時期です。
「イヤ!」「自分でやる!」が増え、思い通りにいかないことが親のストレスになります。
ワーキングマザー向けのアンケートでは、最も大変なエピソードに「寝かしつけ」を挙げた人の年齢は、0歳が8票、1歳・2歳が9票ずつ、3歳が15票で、3歳が最多でした。
きょうだいがいる家庭では、上の子と寝かしつけの方法が違い、苦労するという声も多いようです。
それぞれに寝かしつけをしていると、交互に起きてしまうなんてこともあって、ストレスが絶えないですよね。
また、朝の支度、保育園や幼稚園の準備、急な発熱による仕事の調整など、時間との戦いが増えるのもこの時期です。
小学生〜思春期|心配ごとと「見守る」難しさ
小学生になると、体力的なお世話は減ります。
その代わりに、宿題や友達関係、習い事、お金(教育費)といった新しい悩みが増えていきます。
また、思春期には、反抗期や親子の意見の食い違いが起こりやすくなります。
口をきいてくれない、何を考えているかわからない、という悩みもよく聞きますよね。
手は離れても、心配は減らない時期です。
年齢別・大変なことのまとめ表
| 子どもの年齢 | おもな大変さ | 負担のタイプ |
|---|---|---|
| 0〜2歳 | 夜間の授乳・夜泣き、後追い、睡眠不足、自分の時間がない | 体力・時間 |
| 3〜6歳 | イヤイヤ期、寝かしつけ、朝の支度、急な病気、仕事との両立 | 時間・忍耐 |
| 小学生 | 宿題・学校生活のサポート、友達関係、習い事の送迎 | 時間・気づかい |
| 中学・高校生 | 反抗期、会話の減少、進路、教育費 | 心・お金 |
どの時期が一番大変かは、親の仕事、家族のサポート、子どもの個性によってまったく変わります。
いつになったら楽になる?ではなく、それぞれの時期にそれぞれの大変さがあると知っておくと、少し気持ちが楽になるかもしれません。
表では、高校生までになっていますが、大学生、社会人になっても、子供はいつまでもやっぱり子供です。
一人の人間として尊重しながらも、いつでも手を貸してあげたいと思うのが親心というもの。
その結果、いつまでも心配が絶えず、大変さは残ってしまうかもしれないですね。
いつが一番かわいい?
「かわいくない」と感じるのは何歳から?
研究が示す「かわいさのピーク」
「今が一番かわいい時期」とよく言われますが、実際はどうなのでしょうか。
カナダの大学の研究では、生後すぐ、3か月、6か月の赤ちゃんの写真を大人に見せて評価してもらいました。
結果は意外にも、6か月の赤ちゃんが、かわいさ、幸福感、健康そうな印象のすべてで最も高く評価されたというもの。新生児が一番かわいいと思われがちですが、そうとは限らないようです。
また、大きな頭や丸い顔、大きな目といった赤ちゃん特有の特徴は、子どもが生きるためにお世話を必要としなくなる幼児期のころから、少しずつ薄れていくと言われています。
赤ちゃんらしい特徴によるかわいさの境目は4歳半ごろとする説もあります。
ただし、これは情報源によって見解が分かれる話で、「何歳ぴったり」と言い切れるものではありません。
もちろん、子供ひとりひとりの個人差によるところもあります。
幼児期のかわいさは「中身」にある
一方で、見た目のかわいさが薄れても、会話が面白くなる、個性が見えてくるといった別のかわいさが出てきます。
3〜5歳ごろは、成長とともに会話が楽しくなり、魅力的に感じる親が多いようです。
あるブログでは、6歳以下の子どもは「ぬいぐるみのよう」にかわいい、と書かれていました。
それなら、幼児的なほっぺや、おどけた仕草の小3女子も、友達と子犬のようにじゃれあう小6の少年もかわいい。
かわいさは、年齢とともに「姿」から「言動」へ形を変えていくのだと思います。
「かわいくない」と思うのは、実はよくあること
では「かわいくない」と感じる年齢はいつなのでしょうか。
調査では年齢の特定はできませんでしたが、気持ちの面では参考になるデータがありました。
0〜12歳の子どもを持つ親へのアンケートでは、70%が「かわいくないと思ったことがない」と答えた一方、「時々思う」が26%、「いつも思う」が2.5%でした。
つまり、3割ほどの親は、一度は「かわいくない」と感じたことがあるのです。
では、それはどんな時でしょうか?
きっかけとして挙がっていたのは、叱ったときに逆ギレされた、注意しても聞き入れてもらえなかった、といった場面。
子供の自我が強くなり、親の言うことを聞かなくなる時期に多いようです。
「かわいくない」と思うのは、親失格だからではありません。
疲れているとき、余裕がないときに、誰にでも起こりうる気持ちです。
そしてその気持ちは、子どもを大切に思っているからこそ、悩みとして出てくるもの・・・ですよね?
どの時期も大変。
だからこそ「そだて力」を楽しもう
手がかかる時期も、手が離れた時期も
ここまで見てきたように、どの時期の子育てにも、それぞれ大変な局面があります。
手がかかる時期は、自分の時間が持てない。
手が離れた時期は、心配ごとや意見の行き違いがストレスになるかも。
けれど、これは子育てに限った話ではないと思います。
職場でも、友人関係でも、パートナーとの間でも、人間関係を続けていれば、「思い通りにならない」「分かり合えない」ことは起こります。
相手が子どもでなくても同じこと。
子育ての大変さは、人と関わって生きることの大変さと、地続きなのではないでしょうか。
子育ては、人生の幅を広げてくれる
大変さがある一方で、子どもを育てる経験は、自分の人生の幅を大きく広げてくれます。
子どもに合わせて行動することで、これまでの自分にはなかった視点が生まれます。
子どもを産まなかったら出会わなかったであろう人たち、たとえば園や学校の先生、他の保護者、地域の方々との関わりも増えます。
そうしたさまざまな経験や出会いを通じて、親もまた成長していきます。
「そだて力」とは、育てることを楽しむ力
私は、こうした「育つ力」を総じて「そだて力」と呼んでいます。
そだて力は、子どもを育てる力だけを指すのではありません。
人との関わりの中で気づきを得る力、社会人として成長していく力、そして誰かや何かを「育てる」ことそのものを楽しむ力、そのすべてを含んでいます。
「そだて力」は、さまざまな「育てることを楽しむ」こと。
子育てを楽しむ。人との関わりで気づくことを楽しむ。社会人として成長することを楽しむ。
そんなふうに、誰もが「育つ力」を楽しめる社会にしていきたいと、私は考えています。
おわりに
子育てが一番大変なのはいつか。
その答えは、「その時々で違う」というものでした。
0歳には0歳の、思春期には思春期の大変さがあります。
もし今、子育てに疲れているなら、それはがむしゃらに頑張ってしまっているからかもしれません。
大変な時期の中にも、小さな「楽しい」や「気づき」はきっと隠れています。
それを見つけていくことで、大変な子育てをクスッと笑える楽しい子育てにして、さらに、あなた自身の「そだて力」を育てることにつなげていきましょう。


