うちの子、結構ママにべったりで、いつも離れられないの・・・。
同い年の他の子と比べても、親にベタベタしすぎじゃないかって思っちゃうんだけど・・・。
人見知りが酷くて、親以外の人に近寄らない子は結構います。
特に、保育園や幼稚園などに通う前の2.3歳の時期、親以外の大人と接するとすぐに泣く子をよく見ますね。
うちは、男の子だけどママが大好きで、家じゃずっとママママ言ってるよ。
いつまでもママっ子で大丈夫なのかなって思うんだけど。
小学生頃までは、学校では自分をしっかり見せたいけど、家に帰ると親に甘えたがる子もいますよね!
学校で頑張っている分、家の中では甘えさせてあげるのもいいのかも!
お子さんによって個人差が大きいですが、大人に慣れるのにとても時間がかかる子がいます。
他の子を見ていると、初めてあった人とも上手に接しているので、親としては不安になることもあるでしょう。
また、外ではしっかりした態度をとるのに、家の中では親にべったりという小学生もいて、「うちの子はこのままで大丈夫だろうか?」と思っている親御さんも。
今回は、「親にべったり」な子供は、発達障害なのかどうか?、また、親に甘えさせるということをまとめてみました。
発達障害の子がママにべったりなのは本当?
発達障害のお子さんが、ママにべったりで小学校に行けない。
そんな悩みをお持ちの親御さんは、少なくありません。
しかし、ママにべったりな子が、必ずしも発達障害なのかというと、そういうわけでもありません。
2.3歳児の時には、ママといることで安心感を得られるため、ママと少しでも離れると急に不安を感じて、泣きわめいたり怒ったりする子がかなり多くいます。
それは決して悪いことではなく、「ママに見守られている安心感」を感じているが故の行動で、成長過程において必要な行動です。
この時期に、思う存分ママにべったりできた子は、その後の成長過程においても心のよりどころがあり、何があっても自分は守られているという安心感を持ちながら自立していけるため、心配する必要はないでしょう。
しかし、後追いが酷かったり、少し密着しすぎて「少しだけでも自分だけの時間が欲しい!」と、ママがしんどくなるようなら、反対に子供をぎゅっとして「ママずっとこうしていたいなー」っと、ママが離れたくないアピールをしてみると、あまのじゃくな子供は、それだけで満足して少し離れてくれたりするようです。
一度トライしてみてはどうでしょうか?
ママにべったりだからといって、無理に自立をさせようとすると、もっと子供はべったりしてきたり、子供の心が満たされない状態が続くことで、自立とは逆の方向へ導いてしまったなんてことも起こりうるので、焦らず見守ってあげましょう。
2.3歳ならママにべったりでも心配しなくていいのね!
この時期の子供さんには、「ママが守ってくれる安心感」はとても大事なので、納得いくまでべったりさせてあげてください。
しかし、小学生になってもママにべったりで小学校に行けないという時は、発達障害の可能性が出てきます。
発達障害のある子には、ママと離れることに極度の不安を感じる子がいます。
そのせいで、学校だけでなく、家の中であっても数分おきに「ママ~」っと呼ばれるなんてことも。
これを、「母子分離不安」と言います。
母子分離不安とは?
母子分離不安とは、子供が愛着のある母などから離れることに不安を感じることです。
幼いころには誰にでも経験のあることですが、小学生になってもその不安があったり、不安のせいで腹痛や頭痛、登校拒否などになる場合、「分離不安症」と診断されることがあります。
母子分離不安の原因が母親にある?
母子分離不安が母親のせいか?
「いいえ違います」と言いたいところですが、原因は母親にあることも。
えぇ!ママのせいだなんて責任感じちゃう!
大丈夫!
ママとの関係でママと離れられなくなっているなら、その関係性を見直せば、子供さんも変わっていくともいえるよ!
ママと離れるのを不安にさせすぎてないかチェックしていこう!
母親の過干渉
原因の一つに、母親の過干渉があります。
母親に過干渉に育てられると、子供自身の判断力や行動力が育たず、自分で何もできないため、ママと離れることをより不安がることになります。
□スケジュール管理を母親がすべてしてしまっている。
→子供に時間を見て行動させる。
□学校の準備を先に済ませている
→自分の持ち物管理は自分でさせる
□子供に決めさせない
→習い事や食べ物、子供自身がどうしたいのかを決めさせて意見を尊重する
母親の過保護
過保護に育てられた場合も、母子分離不安の原因となることがあります。
子供をかわいがるがあまり、過剰に保護してしまって、失敗などの厳しい状況に置かれることに不安を感じ、お子さんがママから離れられなくなってしまします。
□失敗しないように先回りしてしまう
→失敗するだろうなと思っていても、命やケガに繋がらないことはやらせてみる
□なんでもおだてたり、褒めたりする
→褒められることが当然ではない環境に身を置いてみる 今持っている能力以上のことをさせてみる
発達障害でママにべったりなママ以外の原因は?
もちろんママ以外にも母子分離不安の原因はあります。
環境のせいであったり、その子自身の性格や気質による場合もあります。
ママが原因でない場合、まずは何が原因であるかを見極めることが必要になるので、お子さんをよく観察することから始めてみましょう。
環境の変化
環境が変化するタイミングとしては次のようなものがあります。
□入学式
□クラス替え
□家族が増える・減る
□ペットが増える・減る
□引っ越し
他の子にとっては大したことでなくても、変化への適応力には個人差がありますので、些細な変化でも見逃さないようにしましょう。
親として、できることは少しずつ環境の変化に慣れていけるようにサポートしていくことです。
子供の敏感さ
最近ではHSP(ハイリーセンシティブパーソン)などと言われ、様々な事柄に敏感に反応してしまう人に注目が集まっています。
人一倍繊細な気質を持っていて、ゆえに生きづらさを感じてしまう人たちをこう呼びます。
今では5人に1人はHSPであると言われていますが、この子供バージョンがHSC(ハイリーセンシティブチャイルド)です。
簡単に言えば「人一倍繊細な子」です。
人一倍繊細なことは決して悪いことではありません。
もしろ、些細なことに気付くことができ、人の心の機微にも敏感に反応できるので、勘のいいひと、心配りのできる人であると言えます。
しかし、他の子が感じない些細なことに、不安や嫌悪感を感じ、その不安定な心を処理しきれずにママと離れるのを拒んでいることもあります。
お子さんとしっかり話し合うことが必要ですね。
発達障害でママにべったりな子は幼い印象?
保育園や幼稚園に行き始めた時、「あれ?うちの子だけジッとしてられない?」なんて思ったことはないでしょうか?
他の子はしっかり椅子に座っていられるのに、じっとしていなかったり、ママと離れられなくてママの椅子に一緒に座っている。
こういう行動を見ると、自分の子が少し幼く見えるかもしれませんが、前述したように、小学校に上がるころまではママと一緒にいる安心感を得たくて、ママにべったりな子がいるのがですとても自然なことです。
集団行動で生活をしていくうちに、自然と自立していけると思うので、見守ってあげましょう。
ただ、発達障害の可能性がある場合、ママと離れる不安はいつまで経っても解消されず、集団行動の中でも自立できない場合があります。
ママにべったりで幼い印象を受けた時は、どんな場面でもママと離れられないかどうかなど、子供が何に不安を感じているのかを観察してみましょう。
発達障害ではない!家でママにべったりな子供たち
保育園・幼稚園、小学校などではしっかりやっているのに、家に帰ってくるとママやパパにべったりと甘えてくる子供たち。
よその子は、小学生にもなってそんな甘えている子はいないように思うけど・・・と不安になる親御さんがいます。
この子供の家で甘える行動。
しっかりした信頼関係が親子の間に作られているからこそ起こる行動なんです。
前述した通り、2.3歳の頃にしっかり「ママやパパが守ってくれる」という親への信頼と安心を獲得することができた子供たちは、一人で外の世界に飛び込んでいってもしっかりやってきます。
しかし、決して楽しいことばかりではありません。
頑張らなくてはいけないことだってあるでしょう。
だから、家という信頼しているママとパパがいる場所に戻ってくると、急に甘えんぼになってべったりしてくるということなんです。
なので、子供さんがべったり引っ付いてきて甘えてきたときは、「今日も外の世界で頑張ってきたんだね!」と、思う存分甘えさせてあげましょう。
子供さんがまた明日も頑張れるエネルギーチャージになります!
これって発達障害?ママにべったりな子どもに不安になる。母子分離不安とは?-まとめ-
ママにべったりで、離れなれないお子さんでも、必ずしも発達障害ではないことがお判りいただけたのではないでしょうか?
幼い年齢のお子さんの場合は、できる限り満足するまでママと一緒にいて、ママがいる安心感をしっかり味わってもらいましょう。
小学校入学前後には、離れる不安が和らいでいきますが、それでもママと離れるのを極端に不安がるようであれば、発達障害なども視野に入れ、相談所などに足を運んでみてください。
お子さんにとっても、いずれはママと離れて自分で様々なことをしなければいけないので、ママと離れても不安ではないよと思ってもらえるサポートをしてもらえるのは良いことだと思います。