子供が楽しく勉強する方法とは？子供の好奇心を引き出し親子で学びを楽しむもう！頭の良い子はこう育てる！

現代の子育てにおいて、子供の勉強や学びに関する悩みは尽きません。

親として、「どうすれば子供が勉強してくれるのか？」、「学習意欲を維持させる方法は？」といった問題に直面することが多いでしょう。

そこで、この記事では子供の好奇心を引き出し、楽しく学び続けるための具体的な方法を紹介します。

頭の良い子とは、好奇心旺盛な子供

好奇心が学びのエンジンになる理由

結論から言えば、「頭の良い子」とは、単に成績が良い子ではありません。

「頭の良い子」とは、好奇心を持ち続け、学びに対して積極的である子のことです。

子供はさまざまな事柄に興味を持つことで、自然と学びの範囲が広がり、知識の深さも増していきます。例えば、自然界の生き物に興味を持った子供は、その生態について学ぶだけでなく、突き詰めていけば、関連する科学や歴史にまで興味を広げることになるでしょう。

そういったことを繰り返していくと、多くの事柄に関して知識を広めていくことになり、結果的に勉強に繋がり「頭がいい子」を作り出します。

わからないこと、新しいこと、なんでも「知りたい」「わかりたい」という欲望が、学びの力になっていくので、好奇心を持ち続ける子供は、大人になってからも、多くのことを学ぼうと努力し、常に情報を得るためのアンテナを張っていることでしょう。

親が好奇心を育てる役割

好奇心を持つ子供に育てるためには、一番近くで子供を支える親のサポートが欠かせません。

親が日常生活の中で子供の「なぜ？」という問いに対して、真摯に向き合い、共に学ぶ姿勢を示すことで、子供の好奇心の火が消えずに大きくなっていきます。例えば、家族で動物園に行った時に、子供が「ゾウの鼻はどうして長いの？」と質問したら、親は一緒に調べることで、子供に「学ぶことは楽しい」と感じさせることができます。

このように、親が子供の好奇心に寄り添う姿勢を持つことで、子供は自然と学ぶ力を伸ばしていくでしょう。

子供の好奇心の「なぜ？」に、正解で答える必要はありません。一緒に調べたり、反対になぜだと思う？と子供の意見を聞いてみるのも良いでしょう。まずは、好奇心にしっかり応えてあげるようにしましょう。

学びは楽しくなければ続かない

学びを遊びに変える工夫

勉強を「苦しいもの」と感じさせるのではなく、「楽しいもの」と変えることができたら、子供の学力はどんどん伸びていくでしょう。例えば、数の概念を教える際には、単に数字を暗記させるのではなく、買い物や料理などの日常生活の中で「数える」という概念を教えてあげます。

買い物中に「今日はリンゴを3個買うから、他に何をいくつ買おうか？」といった問題を投げかけ、子供と一緒に楽しむことで、自然と算数の力は身についていくでしょう。

「もともと10個あって、8個見えているから残りは2個だ！」といった「数の概念」は、遊びや生活の中から習得していきます。1円を10枚用意して、片手に5枚のっていたら、もう片方には何枚握られているか？というやり取りをしていくと、子供も楽しみながら学ぶことができるでしょう。

親子で学びを共有する時間を作る

子供が勉強を楽しいと感じるためには、親が一緒に学ぶ姿勢を見せることも効果的です。例えば、親が子供に「お母さんも一緒にやってみようか？」と提案して、勉強を共有する時間を持つと、子供は勉強を特別なことと感じず、自然な日常の一部として取り組むことができるでしょう。

また、一緒にクイズを作ったり、学んだことを遊びに取り入れることで、家族全員が楽しみながら学べる環境を作っていくことが大切です。

ママと一緒に何かに取り組むことができる時間は、子供にとってとても楽しい時間となります。

勉強という枠組みで捉えず、親子のスキンシップの中に学びを入れていくと、より勉強が楽しいものだと認識してくれるでしょう。

好奇心を潰さない教育

親が答えを与えすぎない重要性

子供が何か疑問に感じたとき、親がすぐに答えを教えるのではなく、一緒に考え、調べるプロセスも大切です。

子供が「なぜ空は青いの？」と聞いたときに、親がすぐに「光の屈折によって…」と答えるのではなく、図鑑やインターネットで一緒に調べることで、子供は学ぶ楽しさを体験することができるでしょう。

このプロセスこそが、子供の好奇心を育て、学び続ける力を養う鍵となるのです。

親が全てを知っているよりも、子供自身が様々ことを知っていて、親がそれに感心したり驚いたりすることで、子供のモチベーションアップにも繋がります。

正解を答えなくても良いので、子供の投げかける疑問には、しっかり対応し、反応をしてあげましょう。

好奇心を否定しない姿勢

一方で、子供の発言や行動に対して「そんなことどうでもいい」といった否定的な反応を示すと、子供は自分の考えを表現することに消極的になってしまいます。

たとえ、子供が「どうしてお日様は笑っているの？」と幼い発言をしたとしても、親はその背後にある考えを尊重し、「そうだね、どうしてだろうね？」と共感を示しましょう。こうすることで、子供は自由に考えることが許され、学びに対して前向きな姿勢を持つことができます。

そして、一般的な常識を持ってしまった大人では気づかないところにも子供は気づきます。常識では考えられない事柄でも、新たな発見をすることもあるので、子供の発言を無碍にしないようにしましょう。

世の中の常識に疑問を持つ習慣を育てる

社会の出来事に対して疑問を持たせる

子供にとって、ニュースや世間の出来事は絶好の学びの機会になります。

しかし、ただニュースを聞き流すのでは、子供が興味を持つ事柄が少なく、内容を聞く前から興味自体持ってくれないことも多いでしょう。

親が積極的に「どうしてこうなったのかな？」と問いかけることで、子供が物事に対して深く考えるきっかけになり、また、「本当にニュースで説明していることが全てなのかな？こういう風には考えられない？」と、別の視点の考え方についても話し合ってみると、考察する力が身につけます。

ニュースで犯罪が報じられた際に、「どうして人は悪いことをしてしまうのかな？」といった質問を親子で話し合うことで、子供は社会的な問題に対する興味や関心を持ち、自分なりの意見を形成する習慣がつきます。

そして、もしも自分の身に起こってきたらどうするのが良いのかなど、日ごろから、様々なシチュエーションを考えておくことも危機管理を高められますし、良い頭の運動になります。

常識にとらわれない考え方を促す

様々なものを「本当にこれでいいのか？」と考える習慣をつけることで、与えられたものや言われたことをそのまま何も考えずに受け入れるのではなく、しっかりと自分の意志で決定する力がつきます。

「みんなが言っているから正しい」と考えるのではなく、自分の意見を持つことができるので、人生において意思決定をしなくてはいけない場面でも、自分で考え決めていくことができるでしょう。

例えば、「綺麗だと言われているものは本当に綺麗なのか？」という疑問を投げかければ、初めは「綺麗」と答えるかもしれませんが、次第に自分の中の「綺麗」の基準に則って、他人の意見に左右されず、自分の目で判断する様になっていきます。

さらに、親が「なぜそう思うの？」と問いかけることで、子供は自分がなぜそのような決定をしたのか、自分自身で整理することができるので、「自分はこういう考え方をする人間なんだ」とアイデンティティの確立にもつながるでしょう。

子供に問いかける習慣をつける

質問を通じて思考力を伸ばす

子供の思考力を伸ばすためには、親が簡単な事柄から難しい事柄まで問いかけることがとても大切になります。自ら疑問に感じたことを考えることもありますが、やはり人から質問されると、うまく説明するためにも、考えがまとまりやすく整理されるため、より思考力が鍛えられます。

例えば、「好きな食べ物は何？」と聞いた際に、ただ「カレー」と答えるだけではなく、「どうしてカレーが好きなの？」、「カレーのどんなところが良いと思うの？」と掘り下げた質問をすることで、子供は自分の考えを整理し、論理的に説明する力を養うことができます。

このような問いかけを日常的に行うことで、「今度はこれについて質問されるかも？」と子供が考えるようになり、そののち、いろんな事柄に子供は自分の意見を持ち、表現する力を自然と身につけることができます。

日常生活の中で対話を増やす

家庭内での会話の中で、子供の思考力を鍛えることは、親子のコミュニケーションの時間となります。いろんな事柄に親子それぞれの意見を出し合うことで、親と自分は違う考え方をする人間であり、それぞれの意見を尊重しなくてはならないということを自然と学んでいくでしょう。

例えば、夕食の時間に「今日学校で一番楽しかったことは何？」と質問し、さらに親自身が体験した子供時代の話なども交えると、時代によって異なる点があり、自分が生きている周りで起こっていることはいずれ変わっていくことも理解していきやすいと思います。

こうした日常的な対話を通じて、親子のコミュニケーションも深まり、子供の学びに対する意欲も高まっていきます。

忘れてしまうことを責めない

記憶の定着には時間がかかる

子供は一度教わったことをすぐに忘れてしまいますが、それは自然なことです。

子供に「何度言ったらわかるの？」と言ったことのある方も、多いのではないでしょうか？

事実、子供は本当に言ったそばから忘れてしまうことも。

しかし、親が焦らずに何度も繰り返して教えることで、徐々に記憶が定着していきます。「もう何度も伝えているけど？」という声も聞こえそうですが、子供の好きなこと（例えば、ゲームやおもちゃ、遊びなど）では、親よりも呑み込みが早いこともありますよね？

ルールやマナー、勉強などの「親がさせたい」事柄を、子供の記憶に定着させるには、何度も伝える回数と、子供が興味を持ってくれそうな伝え方が大事になります。

例えば、漢字の書き方を何度教えても忘れてしまう子供に対して、親が「何度言ったらわかるの？」と怒るのではなく、「まずはカタカナのイを書いてみよう！」などと、ゲーム感覚で繰り返し教えることで、楽しく覚えることができます。

学びにプレッシャーをかけない

楽しくゲーム感覚で学ぶことが子供の記憶に残りやすいので、「また忘れてしまったの？」などと叱責すると、子供は学ぶこと自体にプレッシャーを感じ、楽しむことができなくなってしまいます。

親が「覚えなければならない」とプレッシャーをかけるのではなく、楽しく学べる環境を作ること、勉強の一部をゲームやクイズ形式に変えるなどの工夫をすることで、子供は学ぶことに対して前向きな気持ちを持ち、さらにできたことを褒めてあげれば、さらなる発展を求めて勉強に取り組んでくれると考えます。

苦手な科目に無理強いしない

得意分野を伸ばすことが重要

すべての科目で優秀な成績を収める必要はありません。不得意な分野があると、どうしてもそこに目が行ってしまい、「この科目の強化をしないと！」と子供に勉強させようとしてしまいますが、まずは、得意な科目をさらに伸ばすことが、子供にとっては最も重要になります。

得意な分野の勉強をさらに突き詰め、「この教科は誰にも負けない」という自信を持つことができると、少々わからない問題が出てきても、勉強に対しての前向き感がその問題に挑戦する力を与えてくれますし、挫折感や苦手意識をも超えてくれることがあります。

得意な分野を突き詰めて、そういった自己効力感を育ててから、苦手な分野にも挑戦することで、「この教科は苦手」という気持ちを乗り越えてくれやすくなります。

苦手科目に取り組むためのアプローチ

前述した通り、苦手な科目に対しては、無理に克服させようとするのではなく、まずは得意な科目で自信をつけさせることが重要になります。

得意科目で自信がつくことで、苦手な科目にも自然と挑戦する意欲が芽生えるでしょう。

受験では、科目を超えた問題が主流になりつつあります。社会の問題に算数が出てきたり、理科の問題に国語が出てきたりというのが最近の入試問題の傾向です。

苦手という意識だけで科目の問題に取り掛かれないと、得意であるはずの問題にも気づくことができず、とても惜しい失点をすることになります。

「わからない」ことを許容する環境を作り、焦らずに学びを進めましょう。

好奇心を生かして新たな挑戦を促す

科目を超えた学びの仕方で、他の科目への興味が出てくることがあります。例えば、科学に興味を持つ子供には歴史上の発明家や科学者について学ばせたり、国語が得意な子供には、自分で物語を書かせて歴史や社会の知識を盛り込ませるといった方法もできるでしょう。

こうして、得意分野の強みを生かしつつ、少しずつ新たな領域にも興味を広げることができるように促しましょう。

科目を超えた学びの重要性

国語、算数、理科、社会の枠を超える学び

学校の科目は、それぞれ独立しているように見えますが、実はそれぞれに複合的に内容が絡み合っています。国語で読解力を磨くことで、理科の問題を理解しやすくなったり、算数で培った論理的思考が社会の問題解決に役立ったりします。

そもそも、国語の読解力がなければ、全ての科目で問題の意図が読み取れず、見当違いな回答をしてしまうことになります。英語の早期学習が重要とされていますが、国語は学びの基礎とも言えますね。

科目ごとに分けられた学びに限定せず、複数の視点を組み合わせる力を養うことが重要になるので、親としては、教科書の内容にこだわりすぎず、日常生活の中で子供が学びを統合できるような機会を提供するように心掛けていきましょう。

日常生活の中にある学び

家庭内でも、日常生活の中で学びを意識させることは可能です。例えば、料理をする際に、計量カップで量を測る行為が算数の勉強になりますし、レシピの手順を読むことで読解力が鍛えられます。

さらに、食材の産地や歴史について調べることで、社会や理科に関する学びを深めることもできます。

日常生活の中には、様々な学びがたくさん転がっているので、親子で一緒に取り組み経験することで、科目を超えた知識の統合が自然と進み、子供は学ぶことの面白さを実感できるでしょう。

親が示す学びの姿勢が大切

親自身も学び続ける姿勢を持つ

子供に学びの大切さを伝えるためには、親自身も学び続ける姿勢を子供に見せなくてはいけません。親が新しいことに興味を持ち、日常的に学びを楽しむ姿を見せることができれば、子供は自然と学びに対して前向きな姿勢を持つようになるでしょう。

親が読書をする姿を見せたり、ニュースを一緒に見て社会の出来事について話し合ったり興味を持つことで、子供はその姿が人として生活する当たり前の姿だと思います。

親は、子供にとって良い学びのモデルとなるようにしましょう。

親子で共に学ぶ楽しさを共有する

子供一人で勉強をするよりも、親子で一緒に学ぶ時間を持つほうが、親子関係も良好になります。例えば、親が子供の宿題を手伝ったり、新しいことに一緒に挑戦することで、学びを共有することができまるので、子供がどんなところに躓いているのか、何を苦手としているのかを見逃さないでいられます。

学びの時間を共有することで、親子の会話も増え、子供にとって勉強が「一人でやるもの」ではなく、家族と楽しむものだと感じるようになり、親が一緒に楽しむ姿勢を見せることで、子供も自然と学ぶことに積極的になれるでしょう。

体験を通じて学ぶ力を伸ばす

実体験が知識を補完する

実際の体験を通じて得られる学びは、どんな学びよりも強い印象を残し、子供にとって貴重な学びの時間となるでしょう。

本や教科書から学んだ知識は一時的なものであっても、実際に体験したことは長く心に残り、より深い理解をもたらします。例えば、歴史の勉強をする際には、ただ教科書を読むのではなく、実際に博物館や歴史的な場所を訪れることで、教科書では得られないリアルな感覚が養われるでしょう。

親子での体験がもたらす学びの効果

親子で共に体験を共有することは、子供の学びをより一層深めることにつながります。例えば、家族でキャンプに行ったり、自然の中を散策したりすることで、子供は実際に自然界の法則や生態系について学ぶことができ、親子で共有することで、それは強く楽しい記憶として定着します。

また、こうした体験を通じて親子の絆も深まり、家庭内での学びの会話が広がることで、子供の興味関心がさらに膨らんでいくでしょう。

子供の学びをサポートする環境作り

学びやすい環境を整える

子供が学びやすい環境を作ることも、親の大切な役割です。

学習スペースは清潔で整頓されており、集中しやすい場所であることが理想的です。

また、子供が自由に質問できる雰囲気を作り、学びに対して前向きな姿勢を持たせることも大切です。例えば、リビングに家族全員が使える辞書や図鑑を置いたりして、子供が疑問に思ったことをすぐに調べられる環境を整えましょう。

子供のペースを尊重する

親は子供の学習ペースを尊重し、無理に進めさせないことです。焦らずに、子供が自分のペースで学びを進められるようにサポートすることが、長期的な学びのモチベーションを維持する秘訣です。

子供がつまずいたときには、すぐに助け船を出すのではなく、少し時間をかけて自分で解決する力を育てることも考えていきましょう。

子供が自分で解決できた喜びを感じることで、さらに学びに対して意欲的になります。

おわりに

親子で一緒に学び続ける未来

子供の学びをサポートするためには、親が主導して教えるのではなく、共に学ぶ姿勢を大切にすることが求められます。

子供が好奇心を持ち続け、自分で考え行動できる力を育てるためには、親子で一緒に疑問を持ち、楽しみながら学び続ける環境が重要です。

親が子供と一緒に学ぶ姿勢を持つことで、子供の学びへのモチベーションも高まり、成長していく過程を共有することができます。

親子の絆を深める学びの時間

親子で一緒に学びを楽しむことは、単に子供の教育だけでなく、親子の絆を深める素晴らしい時間となります。

共に学び、共に成長していく過程は、子供の知識だけでなく、感情や社会性にも良い影響を与えます。

子供が学ぶ姿を見守り、共に歩むことで、親も新たな発見や成長の喜びを感じることができるでしょう。