最近、インフルエンザと違う病気が流行っているのよね?
メタメタとかメタニュー人類?とかいう・・・。
・・・ヒトメタニューモウイルスね。
インフルエンザが流行しているけど、熱があってもインフルエンザの検査に引っかからない病気も流行っているんだ。
今回は、この、ヒトメタニューモウイルスについて解説していくよ!
ヒトメタニューモウイルスとは?
ウイルスの基本情報
ヒトメタニューモウイルス(HMPV)は、冬から春にかけて流行しやすい呼吸器感染症の原因となるウイルスです。
特に乳幼児や高齢者に多く感染し、風邪やインフルエンザに似た症状を引き起こします。
流行の時期
このウイルスは、例年12月から5月にかけて感染者が増加します。
インフルエンザと同時期に流行するため、見分けがつきにくいことがあります。
どのように感染するのか?
感染経路は飛沫感染と接触感染です。
感染者のくしゃみや咳で放出されたウイルスが、他の人の鼻や口、目の粘膜に付着することで感染が広がります。
ヒトメタニューモウイルスの主な症状は?検査でわかるの?
熱が上がったり下がったりする
このウイルス感染の特徴の一つが、発熱が数日続き、その後熱が一旦下がるものの、再び上がることがあります。
このため、他の病気と間違えやすいです。
呼吸器の症状
咳がひどくなることがあり、特に夜間に悪化するケースが多いです。
重症化すると喘鳴(ゼーゼー音)が聞こえることもあります。
他の症状
吐き気や下痢といった消化器症状が現れる場合もあります。
これらは乳幼児で特に見られる症状です。
検査での診断方法
医療機関では迅速抗原検査やPCR検査を行い、ヒトメタニューモウイルスかどうかを特定します。
インフルエンザやRSウイルスと併せて検査することが一般的です。
ヒトメタニューモウイルスにかかったら、どんな治療をする?
症状に応じた対処療法
インフルエンザでは、ウイルスに対するお薬がありますが、このウイルスに対する特効薬はありません。
そのため、症状を和らげるための対処療法が中心となります。
発熱には解熱剤、咳には鎮咳薬が用いられます。
重症化した場合
乳幼児や持病のある子どもが重症化した場合、入院治療が必要になることがあります。
酸素吸入や点滴治療が行われることがあります。
自宅療養のポイント
水分補給をこまめに行い、十分な休養を取ることが大切です。
熱が下がった後も体力回復に時間がかかるため、無理をさせないようにしましょう。
家庭での過ごし方
水分補給の重要性
発熱や下痢がある場合、体内の水分が失われやすいため、こまめに水分補給を心がけましょう。
乳幼児には、経口補水液が適しています。
部屋の環境を整える
部屋を適度に加湿し、空気を清潔に保つことで呼吸器の負担を軽減できます。
加湿器を使用し、湿度を50‑60%に保つことを目指しましょう。
子どもの体調観察
子どもの様子を注意深く観察し、元気がない、呼吸が苦しそうなどの症状が見られた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
家庭での感染対策
手洗いと消毒
石けんを使った手洗いを徹底し、アルコール消毒液を活用しましょう。
特に食事の前後や外出後は念入りに行います。
マスクの着用
家族内で感染を広げないために、感染した子どもがマスクを着用できる年齢であれば、着用を促します。
また、看病をする保護者もマスクを着用しましょう。
清掃と換気
ウイルスは物の表面にも付着します。ドアノブやおもちゃなどをアルコールで拭き取ることが効果的です。
また、1‒2時間ごとに部屋を換気して空気を入れ替えましょう。
まとめ
ヒトメタニューモウイルスは、特に子育て世代にとって注意が必要な感染症です。
熱が上がったり下がったりする症状に戸惑うこともあるかもしれませんが、適切なケアと早期の医療受診で早い回復が見込めます。
家庭内での感染対策を徹底し、大切な家族の健康を守りましょう。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。お子さんの体調に不安がある場合は、迷わず医師や薬剤師にご相談ください。